この記事のポイント
- 報告書は、仕事で起きたことや結果を、それを知る必要がある人に伝え、判断や次の行動につなげるための書類です。上司に出すものも、取引先やお客様に出すものも、基本の型は同じです
- 本文は「結論 → 根拠の数字 → 理由 → 次の行動」の順に書きます。文化審議会の「公用文作成の考え方」も、結論を早めに示し、続けて理由や詳細を説明するよう勧めています
- 書き終えたら5W1Hで抜けを確かめ、事実と推測・意見は文末で書き分けます。数字には比べる相手と単位・時点を付け、「早めに」「順調」のような言葉は日付や数に置き換えます
- 写真は本文と同じ番号でつなぎ、場所・撮影日時・状態を添えます。トラブルは原因がわかるのを待たず、わかっている事実と取った対応を先に報告します
- 点検報告書・オーナー報告書・広告レポート・経営会議資料など、種類ごとの書き方は記事の後半の早見表から、各記事とテンプレートへ進めます
報告書とは、仕事で起きたことや結果を、それを知る必要がある人に伝え、判断や次の行動につなげるための書類です。上司に出す日報・月報、取引先に出す月次の報告書、トラブルが起きたときの報告など、相手と中身は違っても、書き方の基本は同じです。
先に結論を書きます。
- 本文は「結論 → 根拠の数字 → 理由 → 次の行動」の順に書く
- 5W1Hで抜けを確かめ、事実と推測・意見は文末で書き分ける。数字には比べる相手・単位・時点を付ける
- 写真は本文と同じ番号でつなぎ、場所・撮影日時・状態を添える
この記事は、レポート作成代行(おまかせレポート)を提供している inovie株式会社 が書いています。仕事で出す報告書の書き方を扱い、学校の課題のレポートや論文の書き方は扱いません。例文の会社・部署・数字はすべて架空です。点検報告書やオーナー報告書など、種類ごとの詳しい書き方は、後半の早見表から各記事へ進めます。
報告書の書き方の基本:どの報告書にも共通する型は?
報告書の読み手は、報告を読んで何かを決める人です。上司は指示を出し、取引先は次の発注や支払いを決めます。読み手が最初の数行で「何が起きたか」「自分は何をすればいいか」をつかめるように、どの報告書も次の4つの順で書きます。
| 順 | 書くこと | 例(広告運用の月次報告・架空) |
|---|---|---|
| 1. 結論 | 何が起きたか、目標に届いたかを1〜2文で | 10月はCV数が目標を超え、CPAも初めて目標を下回りました |
| 2. 根拠の数字 | 結論を裏づける数字と、比べる相手(目標・前回) | CV数は312件(目標300件、前月264件)。CPAは4,821円(目標5,000円以下) |
| 3. 理由 | そうなった原因。事実と推測を分ける | 増えた48件のうち27件は Google 検索(事実)。10月6日にLPの最初の画面を入れ替えた効果と考えられます(推測) |
| 4. 次の行動 | 次に何を、いつまでにするか。相手にお願いしたいこと | 11月はクリック単価の上昇が見込まれるため、CPAの高い配信を絞り、検索に予算を寄せます |
例の数字は、おまかせレポートで作った広告運用の月次レポートのサンプル(会社名・数字は架空)のものです。
この順は、政府の文書の手引きとも合っています。文化審議会の「公用文作成の考え方」は、文書の構成について「結論は早めに示し、続けて理由や詳細を説明する」としています(公用文作成の考え方 Ⅲの4)。厚生労働省 福島労働局が公開している社会人のビジネスマナーの資料も、報告で伝えることを「結論~事実を簡潔にまとめて伝える」「理由~結論に至った理由を伝える」「経過~経緯を細かく伝える」の順に並べています(社会人のビジネスマナー(福島労働局)「仕事と情報伝達のマナー」)。

5W1Hで抜けを確かめる
書き終えたら、5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)で抜けを確かめます。福島労働局の資料は、指示を受けるときや報告書を作るときに5W1H(金額・数量の How much を足した5W2H)を使うと、報告書の書き漏れが少なくなるとしています。「公用文作成の考え方」も、文の書き方として「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どうした」の基本的な語順を踏まえて書くよう勧めています(Ⅲの3)。
| 要素 | 報告書で書くこと | 抜けると読み手が困ること |
|---|---|---|
| いつ | 起きた日時、対象の期間、期限 | 「先日」では、どの件かわからない |
| どこで | 場所、店舗、物件と部屋番号、画面の名前 | 現場に行っても、どこを見ればいいかわからない |
| 誰が・誰に | 担当者、関わった人、相手の会社 | 誰に聞けばいいかわからない |
| 何を | 起きたこと、した作業、対象の件数 | 何の報告かわからない |
| なぜ | 原因、理由。わからなければ「まだわからない」 | また起きるかどうか判断できない |
| どのように | 経緯、取った対応の方法 | 対応が足りているか判断できない |
| いくら・どれだけ | 金額、数量、かかった時間 | 影響の大きさがわからない |
1つの文にすべてを詰め込む必要はありません。結論の文は短くし、5W1Hは報告書全体のどこかに入っていれば十分です。
事実と推測・意見を書き分ける
読み手は、確かめた事実と、書き手の見立てとで、受け取り方を変えます。「バッテリーの寿命です」と言い切ると事実に読め、「バッテリーの寿命と考えられます」と書けば見立てだとわかります。文末で書き分けます。
| 種類 | 文末の例 | 例文(点検の報告・架空) |
|---|---|---|
| 事実(見た・測った・確かめた) | 〜でした/〜を確認しました | B1F階段室(北側)の誘導灯が点灯していませんでした |
| 聞いたこと | 〜と聞きました(誰から) | 管理人の方から、10月10日ごろから消えていたと聞きました |
| 推測(原因の見立て) | 〜と考えられます/〜の可能性があります | バッテリーの寿命と考えられます |
| 意見・提案 | 〜をおすすめします/〜を提案します | 避難経路の表示のため、11月中の器具の交換をおすすめします |
| まだわからないこと | 〜はまだわかっていません。いつまでに確かめるか | ほかの階に同じ症状がないかは、11月の点検で確かめます |
もう1つ気をつけたいのが、受け身の文です。「請求書に誤りが確認されました」と書くと、誰が気づいたのか、誰の誤りなのかがぼやけます。「公用文作成の考え方」も、受身形は文の構造を難しくしたり、責任の所在をあいまいにしたりする場合があるとしています(Ⅲの3)。トラブルの報告では「当社の担当者が、請求書の誤りに気づきました」のように、主語を書きます。
数字は、比べる相手・単位・時点とセットで書く
「対応件数は18,436件でした」だけでは、多いのか少ないのかがわかりません。数字には、比べる相手(目標・前回・前年同月)と単位、いつの時点の数字かを付けます。
| 直す前 | 直した後 |
|---|---|
| 問い合わせの対応件数が増えました | 10月の対応件数は18,436件で、前月比+7.8%でした |
| 応答率が1.1%上がりました | 応答率は95.1%から96.2%に、1.1pt上がりました |
| 入居率は高い水準を保っています | 10月末の入居率は95.8%(24戸中23戸)です |
| 早めに交換します | 11月中に交換します |
| クレームが数件ありました | クレームは3件で、うち2件は配送の遅れでした |
割合が変わったときは、「%」と「pt(ポイント)」を分けます。応答率が95.1%から96.2%になったのは「1.1pt上がった」です。「1.1%上がった」と書くと、95.1%の1.1%分だけ上がった(約96.15%になった)とも読めてしまいます。上の表の対応件数・応答率はBPOの月次業務報告書のサンプル、入居率はオーナー月次報告書のサンプルの数字です(どちらも架空)。
「公用文作成の考え方」は、「幾つか」「早めに」のような程度や時期を表す言葉はあいまいになりやすいので、数や量はできる限り具体的な数字で、時期は日付や時間で示すよう勧めています。例として「早めに → 1週間以内(5月14日正午まで)に」を挙げています(Ⅱの5)。書き方の決まりとしては、横書きでは算用数字を使う、大きな数は3桁ごとにコンマで区切る、兆・億・万は漢字にする(「1,240万円」)、「3か所」「7か月」と書く、などがあります(Ⅰの4)。報告書の中で、同じ書き方にそろえておきます。
写真は、番号で本文とつなぐ
写真は、文より先に見られます。写真だけを並べると、どこの何の写真かが伝わりません。報告書に写真を添えるときは、次の5つを守ります。
- 写真に番号を振り、本文や一覧の同じ番号とつなぐ(「写真 No.1」)
- 1枚ごとに、場所・撮影日時・何がどういう状態か、を添える
- 場所がわかる「引き」と、状態がわかる「寄り」を組にする。ひび割れの幅のように大きさが大事なものは、メジャーなどを当てて撮る
- 写真そのものは加工しない。指摘箇所に丸や矢印を入れるときは、元の写真も残す
- 場所がわかりにくいときは、間取り図や位置図を添える
国の営繕工事の写真の決まりである営繕工事写真撮影要領(令和5年改定)も、工事名・撮影部位・撮影時期・施工状況などを書いた黒板(白板)を写真に写し込むこと、工事写真の編集をしないこと、撮影箇所がわかりにくいときは撮影位置図や平面図を添えることを決めています(3.(3)、4、5.(3))。黒板までは使わない社内や取引先向けの報告書でも、何の写真かを写真と一緒に残す、加工しない、位置図を添える、という考え方はそのまま使えます。


おまかせレポートで作った、設備の定期点検報告書のサンプルの4ページ目です(表紙を1ページ目として数えています。会社名と数字は架空で、写真は画像生成で作ったイメージです)。写真ごとに番号・撮影日時・場所・状況・対応案がそろっているので、写真だけを見ても何の指摘かがわかります。→ 点検報告書のサンプルを全ページ見る
点検の写真の撮り方と並べ方は「点検報告書の書き方」、Excel に写真をまとめて貼る手順は「Excelで写真付き報告書を作る方法」にまとめています。
報告書の構成は?1枚目に置くもの
報告書は、上から次の順に並べます。読み手は1枚目だけを読んで判断することもあるので、結論と次の行動までを1枚目に入れます。
| 位置 | 項目 | 書くこと |
|---|---|---|
| 先頭 | 表題 | 何の報告かと期間。「2026年10月度 広告運用レポート」「B1F 誘導灯の不点灯について(報告)」 |
| 先頭 | 宛先・日付・作成者 | 誰に、いつ、誰が。社外向けは会社名と担当者名 |
| 本文の最初 | 結論 | 1〜2文。何が起きたか、目標に届いたか |
| 本文 | 根拠の数字・経緯 | 表やグラフ。比べる相手を並べる |
| 本文 | 理由・原因 | 事実と推測を分ける |
| 本文の最後 | 次の行動 | 何を、誰が、いつまでに |
| 本文の最後 | 相談・お願い | 相手に決めてほしいこと。いつまでに |
| 末尾 | 添付 | 写真、明細、元データ。本文から番号で指す |
表題には、何の報告かがわかる言葉を入れます。「報告書」とだけ書くと、あとで探すときに困ります。上司に出す業務報告書の7つの項目と記入例は「業務報告書の書き方」で説明しています。
社内向けと社外向けで変えるところ
型は同じで、言葉と「次の行動」の書き方が変わります。
| 社内(上司・経営者) | 社外(取引先・お客様) | |
|---|---|---|
| 言葉 | です・ます。社内で通じる略語は使ってよい | です・ます、敬語。社内の略語・案件コードは使わない |
| 比べる相手 | 社内の目標・予算 | 契約で決めた目標、前月 |
| 次の行動 | 自分たちがやること、上司に決めてほしいこと | 当社がやること、お客様にお願いしたいこと(期限つき) |
| 出し方 | 社内の決まった様式・置き場所 | 先方と決めた書式・送り方(PDF など) |
社外向けの報告書でよく見かけるのが「ご報告させていただきます」です。文化審議会の答申「敬語の指針」は、「(さ)せていただく」は、相手の許可を受けて行い、そのことで恩恵を受ける場合に使う形だと説明しています。許可を受ける場面でなければ、「発表させていただきます」より「発表いたします」のほうが簡潔だとしています(敬語の指針 第3章 第2の6)。報告書なら「ご報告いたします」で足ります。
報告書の例文:悪い例と良い例12組
社内の報告、取引先・お客様への報告、トラブルの報告を4組ずつ並べます。会社・部署・数字はすべて架空です。広告・点検・オーナーの例は、おまかせレポートのサンプルと同じ数字にしています。
社内の報告(研修・出張・会議・調べもの)
| 場面 | 悪い例 | 良い例 |
|---|---|---|
| 1. 研修の報告 | 研修に参加しました。大変勉強になったので、今後の業務に活かしていきたいと思います。 | 10月30日のExcel研修(社内、3時間)に参加しました。課の月次集計にすぐ使える内容が2つありました。ピボットテーブルで担当者別・月別の合計を出す方法と、元データを貼り替えるだけで集計を更新する方法です。今は担当者ごとの数字を手で足しているため、11月分の集計で試し、11月20日の課会で手順を共有します。 |
| 2. 出張の報告 | 名古屋の展示会に行ってきました。来場者が多く、盛況でした。 | 10月22〜23日の名古屋の展示会で、名刺を86枚いただき、見積りの依頼を5件受けました。5件のうち2件は年内の導入を考えていて、11月14日までに見積りを出す約束をしています。依頼の5件は、どれも新製品の実演を見た方でした。残りの3件には、11月21日までに電話でご要望を伺います。 |
| 3. 会議の報告 | 本日の販促会議の内容を共有します。いろいろな意見が出ました。 | 10月31日の販促会議(5部署・8名)で、年末セールの開始を12月1日から11月28日に早めることが決まりました。近くの競合店が11月28日からセールを始めるとわかったためです。チラシの部数は決まらず、11月7日の次回の会議で決めます。営業部の希望部数を出すため、課長のご意見を11月5日までにいただけますか。 |
| 4. 調べものの報告 | 勤怠システムを3社調べましたが、どれも一長一短で決めきれません。 | 勤怠システムは、3社のうちB社をおすすめします。費用は従業員1人あたり月額で、A社300円、B社250円、C社400円です。今のシフト表(Excel)をそのまま取り込めるのはB社だけで、店長の入力が増えません。11月14日までにご判断いただければ、12月の締めから試せます。 |
4は、比べた結果(費用・取り込めるかどうか)が事実で、「B社をおすすめします」が意見です。おすすめを先に書き、根拠の事実を続けます。
取引先・お客様への報告(運用・点検・賃貸管理・進捗)
| 場面 | 悪い例 | 良い例 |
|---|---|---|
| 5. 広告運用の月次報告 | 10月も順調に推移いたしました。引き続きよろしくお願いいたします。 | 10月のCV数は312件で、目標の300件を超えました。前月の264件から18.2%の増加です。CPAは4,821円で、初めて目標の5,000円を下回りました。増えた48件のうち27件は Google 検索です。CVRも上がっていて、10月6日にLPの最初の画面を入れ替えた効果と考えられます。11月はクリック単価の上昇が見込まれるため、CPAの高い配信を絞り、検索に予算を寄せます。 |
| 6. 点検結果の報告 | 定期点検を実施しました。一部に不具合が見つかりましたので、ご確認ください。 | 10月14日の定期点検では、48項目のうち異常(×)が1項目、要観察(△)が5項目でした。異常はB1F階段室(北側)の誘導灯の不点灯で、バッテリーの寿命と考えられます。避難経路の表示のため、11月中の器具の交換をおすすめします。是正の概算と優先度は、最後のページの表にまとめました。 |
| 7. オーナーへの月次報告 | 今月も特に大きな問題はございませんでした。送金明細を添付いたします。 | 10月分の送金額は1,485,888円で、11月10日にお振り込みします。入居率は95.8%(24戸中23戸)、家賃の回収率は100%でした。送金額が前月を下回ったのは、203号室の原状回復の修繕費88,000円をお支払いしたためです。募集中の203号室を早く決めるためのご提案を、最後のページにまとめました。 |
| 8. 制作の進捗報告 | サイトの改修は順調に進んでおります。引き続きよろしくお願いいたします。 | サイトの改修は、予定どおり進んでいます。全18ページのうち、デザインのご確認が済んだのは12ページで、予定の12ページと同じです。残りの6ページは11月7日にお送りします。12月1日の公開に間に合わせるため、11月14日までにご確認をお願いいたします。 |
8のように予定どおりのときは、理由を省いてかまいません。そのかわり、「予定どおり」を数字で示し、相手にお願いしたいことを期限つきで書きます。広告の考察の書き方は「広告レポートの考察の書き方と例文50」、点検の所見は「点検報告書の書き方」に、例文をまとめています。
トラブルの報告(納期の遅れ・請求の誤り・誤送信・作業中の破損)
| 場面 | 悪い例 | 良い例 |
|---|---|---|
| 9. 納期の遅れ(取引先へ) | 部品の入荷の都合により、納品が遅れる見込みです。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。 | ご注文の制服200着のうち80着の納品が、11月10日から11月17日に遅れます。申し訳ございません。仕入先の工場で機械が故障し、生地の入荷が1週間遅れたためです。120着は予定どおり11月10日に、残りの80着は11月17日の午前にお届けします。先に届ける120着のサイズに希望があれば、11月6日までにお知らせください。 |
| 10. 請求の誤り(取引先へ) | 請求書に一部誤りがございました。修正したものを送付いたしますので、差し替えをお願いいたします。 | 10月分の請求書で、10月21日の作業費22,000円を二重に計上していました。正しい請求額は352,000円で、お送りした374,000円より22,000円少なくなります。申し訳ございません。作業の記録を2つの表から写したときに、同じ作業を両方から拾っていました。訂正した請求書を本日お送りしますので、前の請求書は破棄をお願いいたします。今月から、請求書を出す前に作業番号の重複を確かめます。 |
| 11. メールの誤送信(上司へ) | すみません、先ほどメールを誤って送ってしまいました。 | 本日10時15分、A社あての見積書のメールを、誤ってB社の担当者1名に送りました。添付は見積書1通(A社名と金額が入ったもの)です。10時40分にB社の担当者に電話でお詫びし、削除をお願いして了承をいただきました。宛先の候補を確かめずに選んだことが原因です。A社へのご連絡のしかたについて、本日中にご判断をお願いします。 |
| 12. 作業中の破損(お客様へ) | 作業中に、床を少し傷つけてしまいました。申し訳ございません。 | 10月29日の配管の交換作業中に、3階の給湯室の床タイル1枚に、長さ約3cmの欠けを作ってしまいました。申し訳ございません。工具を床に落としたためで、ほかの床や設備に傷はありません。欠けの位置と大きさがわかる写真を2枚添えます。同じタイルを手配して張り替え、費用は当社で負担します。張り替えの日程は、11月7日までにご相談します。 |
トラブルの報告は、お詫びを1回にして、事実と数字を先に書きます。「一部」「少し」「都合により」は、読み手がいちばん知りたい「どれだけ」「なぜ」をぼかす言葉です。
トラブルは、第一報・続報・完了報告に分ける
トラブルは、原因がわかるのを待っていると、相手が手を打つ時間がなくなります。まず第一報で、わかっている事実と取った対応を伝えます。わかっていないことは「まだわかっていない」と書き、次にいつ報告するかを約束します。

完了報告では、経緯の要約、原因、今後の防ぎ方を1枚にまとめます。作業のあとに出す報告書の書き方は「作業報告書の書き方」で、悪い例と良い例を並べています。
種類別の早見表:誰に・いつ・何を書くか
ここまでの型は、どの報告書にも使えます。そのうえで、報告書の種類ごとに、読み手と出す時期、中心に書くことが変わります。種類ごとの書き方とテンプレートは、表のリンク先にまとめています。テンプレートは登録なしでダウンロードできます(テンプレート一覧)。
社内に出す報告書
| 報告書 | 誰に・いつ | 中心に書くこと | 詳しい書き方・テンプレート |
|---|---|---|---|
| 業務報告書(日報・週報・月報) | 上司・経営者/毎日・毎週・毎月 | 結論、実績の数字(目標・前回と比べて)、理由、次の予定、相談 | 業務報告書の書き方、業務報告書のテンプレート |
| 日報から作る月報 | 上司・経営者/毎月 | 日報の数字の月の合計、所見のまとめ | 日報を集計して月報にする方法 |
| 研修報告書・出張報告書 | 上司/研修・出張のあと | 得たもの(数字・件数)と、仕事でどう使うか | この記事の例文1・2 |
| 会議の報告・調査の報告 | 上司/会議・調査のあと | 決まったこと・決まらなかったこと、比べた結果とおすすめ | この記事の例文3・4 |
| トラブルの報告 | 上司・お客様/起きたらすぐと、原因がわかったあと | 事実、影響、取った対応、原因、今後の防ぎ方 | この記事の例文9〜12と図3 |
経営・会計の報告
| 報告書 | 誰に・いつ | 中心に書くこと | 詳しい書き方・テンプレート |
|---|---|---|---|
| 経営会議資料(月次の業績報告) | 経営陣/毎月 | 予算比・前年比、差異の理由、決めてほしい論点 | 経営会議資料の作り方、月次報告書をパワーポイントで作る、経営会議資料のテンプレート、サンプル |
| 月次決算報告書 | 経営者・役員/毎月 | 損益の予算比・前年比、科目ごとの差異のコメント | 予実差異のコメントの書き方と例文、月次決算報告書のテンプレート |
| 予実管理表 | 経営者・各部門/毎月 | 予算・実績・差異・着地見込み | 予実管理のやり方、予実管理表をExcelで作る、予実管理表のテンプレート |
| 取締役会資料 | 取締役/取締役会のたび | 決議事項、業務執行の報告 | 取締役会資料の作り方 |
| 経営ダッシュボード | 経営者/毎日・毎週 | 結果の指標と先行指標 | 経営ダッシュボードの作り方 |
| 売上報告書(店舗別) | FC本部・加盟店・経営者/毎月 | 店舗別の売上と前年比、増減の要因 | 売上報告書のテンプレート、店舗別の月次売上報告のサンプル |
取引先に出す月次の報告書・レポート
| 報告書 | 誰に・いつ | 中心に書くこと | 詳しい書き方・テンプレート |
|---|---|---|---|
| 業務委託の月次報告書(稼働報告) | 委託元/毎月 | 稼働時間・処理件数、目標(SLA)の達成、改善 | 業務委託の月次報告書の書き方、BPOの月次業務報告書のサンプル |
| 広告レポート | クライアント/毎月 | 指標と前月比・目標比、考察、次月の打ち手 | 広告レポートの作り方、考察の例文50、サンプル |
| SEOの月次レポート | クライアント/毎月 | 検索のクリック数・表示回数・順位、施策と結果 | SEOの月次レポートの作り方、SEO月次レポートのテンプレート、サンプル |
| GA4の月次レポート | 社内・クライアント/毎月 | ユーザー・セッション・キーイベントの推移 | GA4の月次レポートの作り方 |
| SNS運用レポート | クライアント/毎月 | フォロワー・リーチ・投稿別の成績、次の打ち手 | SNS運用レポートのテンプレート、サンプル |
建物・現場の報告書
| 報告書 | 誰に・いつ | 中心に書くこと | 詳しい書き方・テンプレート |
|---|---|---|---|
| 点検報告書 | 建物のオーナー・管理会社/点検のたび・毎月 | 点検結果、所見、写真、是正の提案 | 点検報告書の書き方、点検報告書のテンプレート、サンプル |
| 作業報告書 | 作業を頼んだお客様/作業のたび | 作業の内容と結果、写真、お願い | 作業報告書の書き方、作業報告書のテンプレート |
| 清掃報告書 | 建物のオーナー・管理会社/清掃のたび・毎月 | 清掃した場所、前後の写真、気づいたこと | 清掃報告書のテンプレート |
| 施工報告書・工事完了報告書 | 発注者・オーナー/工事の完了時 | 工事の内容、工事写真台帳、引き渡しの書類 | 施工報告書・工事完了報告書の書き方、工事完了報告書のテンプレート |
| 写真報告書 | お客様・上司/現場のたび | 写真と、場所・日時・状態の説明 | Excelで写真付き報告書を作る、写真報告書のテンプレート |
賃貸管理の報告書
| 報告書 | 誰に・いつ | 中心に書くこと | 詳しい書き方・テンプレート |
|---|---|---|---|
| オーナー報告書(管理業務報告書) | 物件のオーナー/毎月(法律で決まった定期報告もある) | 収支と送金額、入居状況、対応・修繕の履歴、提案 | オーナー報告書の作り方、管理業務報告書・オーナー報告書のひな形、サンプル |
| 送金明細書 | 物件のオーナー/毎月 | 家賃などの収入、差し引くもの、差引送金額 | 送金明細書の書き方 |
| 巡回報告書 | 物件のオーナー/巡回のたび | 場所ごとのチェック、写真、指摘と対応 | 巡回報告書の書き方、巡回報告書のテンプレート |
提出する前のチェックリスト
出す前に、次の12項目を確かめます。とくに表題・期間・日付の写し残しは、前回のファイルを開いて作るほど起きやすくなります。
中身
- 最初の段落に結論がある
- 数字に、比べる相手(目標・前回)と単位・時点が付いている
- 事実と推測・意見を、文末で書き分けている
- 「早めに」「順調」「一部」が、日付・数・状態に置き換わっている
- 次の行動に、担当と期限がある
- 相手に決めてほしいことを、最後に分けて書いている
数字と写真
- 本文と表の数字、表の合計と内訳が合っている
- 割合の増減で「%」と「pt」を使い分けている
- 写真の番号が本文と合っていて、場所・撮影日時・状態が添えてある
形式
- 表題・期間・日付・宛先が、今回のものになっている
- 社外向けに、社内の略語・案件コード・内部のメモが残っていない
- 相手と決めた書式・ファイル名・送り方になっている
毎月の報告書を送る前に使える形にした月次レポートを送る前のチェックリスト(PDF・無料)もあります。
毎月の報告書を楽にするには?
報告書のうち、手間が大きいのは、毎月同じ型で数字を集めて表とグラフを作る月次の報告書です。取引先や物件、店舗の数だけ報告書があると、月初の数日に作業が重なります。楽にする方法は3つあります。
- テンプレートで型を固定する:本数が少なく、数字の元が1つか2つなら、これで足ります。表題・期間の写し残しに気をつけます(テンプレート一覧)
- 集計と転記を自動にする:元データの形が毎月同じで、社内に直せる人がいるときに向きます。理由と次の行動の文、最後の確認は人に残ります(月次報告書を自動作成する6つの方法、生成AIで所見を下書きする方法)
- 作成を任せる:本数が多い、宛先ごとに書式が違う、締めから提出までが短いときに向きます(月次レポート・報告書の作成代行とは)
おまかせレポートは、毎月同じ型で作る報告書の作成を引き受けます。データは共有ドライブに入れていただくか送っていただくだけで、御社のテンプレートと書式のまま作り、人が元データと数字を突き合わせて確かめます。所見やコメントは下書きとしてお渡しし、御社で確認したうえで、御社の名前で出していただきます。料金は、初期費用0円、基本料金 月額3万円(税別、5件まで)で、6件目から1件 月5,000円(税別)です(最低契約期間6ヶ月)。取引先ごとに業務報告書を出している BPO・業務委託の会社向けの案内は「BPO・業務委託の月次報告書の作成代行」にあります。今お使いの報告書を1本お預かりして、同じ型で1回分を作る無料のお試しも受け付けています。
よくある質問
Q.報告書の基本の書き方は?
最初に結論を1〜2文で書き、次に結論の根拠になる数字を目標や前回と並べ、そうなった理由、次に何をいつまでにするかの順に書きます。書き終えたら5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)で抜けを確かめ、事実と推測が混ざっていないかを見ます。
Q.報告書の語尾は「です・ます」と「である」のどちらにしますか?
社内の決まりや、これまでの報告書に合わせます。決まりがなければ、上司や取引先に出す報告書は「です・ます」にしておけば失礼になりません。1つの報告書の中で混ぜないようにします。社外に出す報告書では、「ご報告させていただきます」より「ご報告いたします」のほうが簡潔です。
Q.トラブルの報告書は、原因がわかってから出せばいいですか?
原因がわかるのを待たずに、わかっている事実、影響の範囲、取った対応を先に報告します(第一報)。原因がまだわからないときは「まだわかっていない」と書き、いつまでに次の報告をするかを添えます。原因と再発の防ぎ方は、わかった時点で続報として出します。
Q.報告書とレポートは何が違いますか?
仕事の場面では、ほぼ同じ意味で使われます。広告やWebの運用の結果をクライアントに出すものは「レポート」と呼ぶ場面もあります。学校の課題で出すレポートや論文は、問いを立てて論じる文書で、この記事では扱いません。
Q.報告書に決まった書式はありますか?
会社や取引先が様式を決めていれば、それを使います。決まっていなければ、表題・宛先・日付・作成者を先頭に置き、結論、根拠の数字、理由、次の行動、相談の順に並べます。役所に出す書類のように、法令や提出先が様式を決めているものは、その様式に従います。