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GA4の月次レポートの作り方:見る指標とLooker Studioでの組み方

GA4の月次レポートの作り方:見る指標とLooker Studioでの組み方

この記事のポイント

  • GA4の月次レポートは「サマリー→流入の推移→チャネル別→ページ別→キーイベント→所見」の6ページで組むと、結論から細部へ順に読めます
  • GA4のレポートの「ユーザー」はアクティブ ユーザー数で、UAの「ユーザー」(合計ユーザー数)とは数え方が違います。直帰率も「エンゲージメントのなかったセッションの割合」に変わりました
  • キーイベントは以前の「コンバージョン」です。初期設定ではイベントごとに1回数えるため、1回のセッションでフォームを2回送ると2件になります
  • Looker Studioでは、グラフや表に比較期間(前の期間・前年)を設定すると、前月比と前年同月比を毎月同じ場所に出せます。月で使うときは、比べる日付が意図どおりかを最初に確かめます
  • GA4のデータの処理には24〜48時間かかり、キーイベントの貢献度は最長12日間変わることがあります。数字を固める日を決めて、レポートに書いておきます

GA4の月次レポートとは、Google アナリティクス 4(GA4)で計測したサイトの数字(セッション、ユーザー、キーイベントなど)を1か月ごとに集計し、前月や前年同月と比べた変化と、その理由・次の打ち手をまとめた資料のことです。自社サイトの報告に使うほか、広告代理店やWeb制作会社がクライアントに毎月出すこともあります。

作り方の要点は3つです。

  1. サマリー→流入の推移→チャネル別→ページ別→キーイベント→所見の順に、1ページに1つの問いで並べる
  2. 指標の定義を確かめてから載せる。「ユーザー」「直帰率」「キーイベント」は、UA(ユニバーサル アナリティクス)の頃と数え方が違う
  3. Looker Studio で GA4 をつなぎ、期間と比較期間を一度決めておく。そのうえで、数字を固める日を決めてレポートに書く

この記事は、GA4の数字の月次レポートに絞って、ページの構成、指標の定義とUAとの違い、Looker Studio でつなぐ手順と前月・前年同月の比べ方、よくある失敗をまとめます。広告費やCPAなど広告の数字を含めたレポート全体の作り方は「広告レポートの作り方」で説明しています。

なお、Looker Studio は2026年4月に、名称が元の「データポータル」に戻りました(Google の案内)。lookerstudio.google.com からは新しい URL に自動で転送されます。この記事では、検索で今も多く使われている Looker Studio の名前で書きます。

この記事は、月次レポートの作成代行と自動化(おまかせレポート)を提供している inovie株式会社 が書いています。GA4 の指標の定義は Google アナリティクス ヘルプの日本語ページで、Looker Studio の操作は Google の公式ドキュメント(日本語)で、2026年11月3日に確かめたものだけを載せています。画面やメニューの名前は、今後変わることがあります。

GA4の月次レポートには、何をどの順番で載せる?

GA4の月次レポートに載せるページと順番の例です。読む人が知りたい順に、結論、理由と細部、次の打ち手と並べています。

順 ページ 答える問い 主な指標・ディメンション Looker Studio の部品
1 サマリー 今月は良かったのか セッション、アクティブ ユーザー数、キーイベント、セッションのキーイベント率(前月比・前年同月比) スコアカード
2 流入の推移 流れの中でどうか セッションとキーイベントの月別の推移(前年同月を含む13か月) 期間グラフ
3 チャネル別 どこから来たか セッションのデフォルト チャネル グループ別の、セッション、エンゲージメント率、キーイベント 表
4 ページ別 どのページが読まれ、どこから入ったか ページ別のビューとエンゲージメント率、ランディング ページ別のセッション 表
5 キーイベント 成果はどこから来たか キーイベントの種類別の件数、チャネル別のキーイベント 表・棒グラフ
6 所見と次月の打ち手 来月は何をするか 数字の変化、原因の仮説、打ち手、翌月に見る指標 テキスト
GA4の月次レポートの6ページを3つのまとまりで示した図。結論は1 サマリー(今月は良かったのか。セッション、ユーザー、キーイベント、キーイベント率を前月比・前年同月比つきで)。理由と細部は2 流入の推移(流れの中でどうか)、3 チャネル別(どこから来たか)、4 ページ別(どのページが読まれたか)、5 キーイベント(成果はどこから来たか)。次の打ち手は6 所見と次月の打ち手(来月は何をするか)。各ページに Looker Studio で使う部品(スコアカード、期間グラフ、表、テキスト)を添えている
図1 GA4の月次レポートの6ページと、それぞれが答える問い

どのレポートにも入れたいのは、サマリー、チャネル別、所見の3つです。ページ別は、記事を増やした、LPを替えた、といった変更がある場合に足します。型を決めたら、毎月同じ並びで出します。

所見のページに書くこと

所見は「事実→原因の仮説→次の打ち手→翌月に見る指標」の順に書きます。原因の仮説には、サイトの更新、広告、季節の動きに加えて、計測の変更(内部トラフィックの除外を始めた、キーイベントの数え方を変えた、など)も入れます。計測を変えた月の前月比は、サイトの実態とずれるためです。指標別・状況別の例文は「広告レポートの考察の書き方と例文50」にまとめています。

ダッシュボードとは分けて考える

Looker Studio のレポートは、開くたびに新しい数字が出るダッシュボードとしても使えます。ただ、毎月出す資料には、数字を固めた日と、変化の理由・次の打ち手が要ります。毎日見る画面と月1回の報告の役目の違いは「経営ダッシュボードの作り方」で説明しています。

広告費・CPAなど広告の数字まで1冊にまとめる場合は、媒体別の実績やCVの内訳のページを足します。全7ページの構成は広告運用の月次レポートのサンプル(会社名と数字は架空)で見られます。

GA4の指標は、どう定義されている?UAと違うところは?

月次レポートでよく使う指標の定義です。Google アナリティクス ヘルプの「アナリティクスのディメンションと指標」ほか、各指標のページで確かめました。

指標 GA4での定義・計算式 UAとの違い・気をつけること
アクティブ ユーザー数(レポートでは「ユーザー」) サイトやアプリを利用したユニーク ユーザーの数。エンゲージメントのあったセッションがあるか、ウェブでは first_visit イベントか engagement_time_msec パラメータが収集された人(ヘルプ) UAのほとんどのレポートの「ユーザー」は合計ユーザー数。同じ「ユーザー」でも計算が違う
合計ユーザー数 期間中にイベントをトリガーしたユニーク ユーザーの数 10秒未満で離れた人など、アクティブ ユーザーに入らない人も数える
新規ユーザー数 期間中に first_visit(アプリは first_open)が記録された新しいユーザーの数 アクティブとは限らないため、アクティブ ユーザー数を上回ることがある
セッション サイトやアプリを操作する時間のまとまり。初期設定では30分操作がないと終わる。数は推定値(HyperLogLog++)で出す(ヘルプ) UAと違い、深夜0時をまたいでも、新しいキャンペーンのパラメータを受け取っても切り替わらない
エンゲージメントのあったセッション数 10秒以上続いた、キーイベントが起きた、ページかスクリーンのビューが2回以上あった、のどれかに当たるセッションの数 10秒はデータ ストリームの設定で変えられる。変えた月は前月比に影響する
エンゲージメント率 エンゲージメントのあったセッション数÷セッション数(ヘルプ) GA4のほとんどのレポートには、直帰率とともに初期状態では入っていない。足すには編集者以上の権限が要る
直帰率 エンゲージメントのなかったセッションの割合。100%−エンゲージメント率 UAでは、1ページだけ見てリクエストを1回だけ送ったセッションの割合。定義が違う
ビュー 閲覧されたページとスクリーンの数。繰り返し見た分も数える UAにあった「ユニーク ページビュー」はない
キーイベント キーイベントがトリガーされた回数。初期設定はイベントごとに1回 以前の「コンバージョン」。UAの目標は、1回のセッションで何度達成しても1件
セッションのキーイベント率 キーイベントが発生したセッション数÷セッション数 -
GA4のセッションの分かれ方を示した図。セッションは、エンゲージメントのあったセッションと、なかったセッションに分かれる。あったセッションは、10秒以上続いた、キーイベントが起きた、ビューが2回以上あった、のどれかに当たるもの。エンゲージメント率はあったセッション数÷セッション数、直帰率は100%−エンゲージメント率。キーイベントが起きたセッションの割合がセッションのキーイベント率。UAの直帰率は1ページだけ見たセッションの割合で、定義が違うと注記している
図2 セッション、エンゲージメント率、直帰率、セッションのキーイベント率の関係

UAの数字とは並べて比べない

表の右の列の違いは、ヘルプの「指標の比較: Google アナリティクス とユニバーサル アナリティクス」で確かめたものです。同じページでは、UAとGA4のあいだで、ページビューには最大10%、ユーザーとセッションには最大20%の差が出ることがあるとしています。UAの頃の型を使い回す場合も、UAの数字とGA4の数字で前年比を出すのはやめ、GA4の数字どうしで比べます。

キーイベントとコンバージョンは、何が違う?

GA4では、ビジネスの成果にとって重要な行動を測るイベントを「キーイベント」と呼ぶようになりました。いまの「コンバージョン」は、広告の成果を測り、入札を最適化するための行動を指し、Google 広告と共有されます(Google アナリティクスのコンバージョンとキーイベント)。以前のコンバージョンのデータはキーイベントのデータとして残るため、前年との比較は続けられます。

Google 広告のコンバージョンは、GA4の標準レポートには出ず、[広告] セクションで見ます。レポートの「キーイベント」と、広告の管理画面の「コンバージョン」は数が合わないことがあるので、どちらの数字かを欄外に書きます。

チャネル別の表は、どのディメンションで切る?

GA4には、チャネルのディメンションが3つあります(デフォルト チャネル グループ)。

ディメンション 何のチャネルか アトリビューション 範囲
セッションのデフォルト チャネル グループ 新しいセッションを始めたときに来たチャネル 有料チャネルとオーガニック チャネル(ラストクリック) セッション
デフォルト チャネル グループ キーイベントをトリガーしたときのチャネル プロパティのアトリビューション モデル(初期設定はデータドリブン) イベント
ユーザーの最初のデフォルト チャネル グループ 最初にサイトに来たときのチャネル 有料チャネルとオーガニック チャネル(ラストクリック) ユーザー

セッション数やエンゲージメント率をチャネル別に並べるなら、セッションのデフォルト チャネル グループを使います。キーイベントの貢献を見るディメンションとは別なので、同じ表に混ぜると合計が合わなくなります。

チャネルには「AI アシスタント」もあり、ChatGPT、Gemini、Copilot などから来た訪問が入ります。Google の AI による概要と AI モードからの訪問は、オーガニック検索に入ります。定義は編集できないため、独自の分け方が要るときはカスタム チャネル グループを作ります。

Looker StudioでGA4をつなぐ手順は?

公式ドキュメント「Google アナリティクスに接続する」の手順です。つなぐ GA4 のプロパティを見られる権限が要ります(ドキュメントでは「表示と分析」以上)。

  1. Looker Studio のホームで、左上の [作成] から [データソース] を選ぶ
  2. [Google アナリティクス] コネクタを選び、アクセスを求められたら [承認] をクリックする
  3. アカウントとプロパティを選び、右上の [接続] をクリックする
  4. フィールドの一覧(フィールド パネル)で、フィールド名の変更、計算フィールドの追加、データの型と集約の変更をする
  5. 同じ画面の上部で、データの認証情報を選ぶ
  6. 右上の [レポートを作成] をクリックし、[レポートに追加] でデータソースをレポートに入れる

5の認証情報は3種類です。「オーナーの認証情報」なら、GA4の権限を持たない人もレポートを見られます。「閲覧者の認証情報」なら、見る人それぞれが自分の権限で読みます。人ではない専用のアカウントで読む「サービス アカウントの認証情報」もあります。外注先のアカウントで作ると、契約が終わったときにデータが出なくなるおそれがあります。持ち主の決め方は「Looker Studioの構築代行を頼む前に」に書いています。

複数のクライアントのレポートを1つの型で回すには

同じデータソースを複数のアカウントで使う場合は、データ管理オプションを追加します。見る人が表示するデータのアカウントを選べるようになり、アカウントごとにレポートとデータソースを作らずに済みます。

つなぐ前に知っておきたい制限

  • Looker Studio では、Google Analytics Data API(GA4)で使えるフィールドを使えます。プロパティに作ったカスタムのフィールドも含みます
  • Looker Studio の数字は GA4 の「レポート」の数字と照合されます。「データ探索」の数字とは照合されません
  • GA4につなぐレポートには、Google Analytics Data API の割り当てがかかります。上限に達すると、グラフにエラーが出ることがあります

前月比・前年同月比は、Looker Studioでどう出す?

「レポートの期間を設定する」に沿って、まず対象の期間を決め、次に比較の期間を足します。

対象の期間(デフォルトの期間)を決める

GA4のコネクタの期間は、初期設定([自動])では過去28日間です。月次レポートでは、グラフ、ページ、レポート全体のどれかの単位で [デフォルトの期間フィルタ] を [カスタム] にして、期間を指定します。

  • 固定期間:「2026年10月1日〜10月31日」のように開始日と終了日を決める。過去の月のレポートを残すときに使う
  • 相対的な期間:今日を基準に動く期間。[今日] [昨日] [先週(月曜日から始まる)] などの既定の期間から選び、[今月 >] をクリックすると他のプリセットも出る。[詳細設定] では、開始日と終了日を「今日から何日・何週・何四半期・何年前か」で決められる

毎月同じレポートで前月分を出すなら、相対的な期間を使い、表示される開始日と終了日が前月の1日と末日になっているかを確かめます。[配信のスケジュール] で送る PDF にも、レポートのデフォルトの期間が使われます(レポートの自動配信をスケジュール設定する)。

比較期間を足す

前月比・前年同月比は、期間グラフ、表、面グラフ、スコアカードに比較期間を設定して出します。グラフを選び、[設定] タブの [デフォルトの期間] で [比較期間] を選びます。表では、今の期間からの差が、増減を示す印つきで出ます。

ドキュメントの例では、[前の期間] は同じ長さの直前の期間(直前の7日間なら、その前の7日間)、[前年] は1年前の同じ日付です。日付を固定して比べる設定もあります。月の日数は28〜31日と違うので、[前の期間] で比べる日付が前月の1日〜末日になっているかを初回に確かめ、ずれる場合は [詳細設定] で比較の開始日と終了日を指定します。

閲覧者は期間設定のコントロールで今の期間を変えられますが、比較期間を設定できるのはレポートの編集者だけです。

データはいつ固まる?更新の頻度

GA4のヘルプ「データの更新頻度」によると、データの処理には24〜48時間かかることがあり、そのあいだにレポートの数字が変わることがあります。キーイベントの貢献度は、記録されてから最長12日間変わることがあります。

Looker Studio の側では、GA4のデータソースは初期設定で12時間ごとにデータを取り直します(データの更新速度を管理する)。データが最後に更新された日時はレポートの左下に出ます。編集者は、メニューの [データを更新] でいつでも取り直せます。

月初のレポートは、前月の数字がまだ動いているうちに作ることになります。社内やクライアントと「数字を固める日」を決め、表紙か欄外に「データ取得日」を書きます。あとで大きく変わったら、翌月のレポートで直します。

前月のレポートで比べる期間と、数字が固まるまでを示した図。上の段は比べる期間で、対象は2026年10月1日〜31日、前月は2026年9月1日〜30日、前年同月は2025年10月1日〜31日。前の期間は同じ長さの直前の期間なので、月で使うときは日付を確かめると注記している。下の段は11月の月初の流れで、GA4のデータの処理に24〜48時間、キーイベントの貢献度は記録から最長12日間変わることがある、Looker Studio のGA4のデータソースは初期設定で12時間ごとに取り直す。そのうえで数字を固める日を決め、データ取得日を書く
図3 前月のレポートで比べる期間と、数字を固めるまで

自然検索の数字を Search Console からまとめる SEO の月次レポートは「SEOの月次レポートの作り方」で、実物のサンプルを使って説明しています。

Looker Studio の基本の操作(ページの複製、フィルタ、共有と権限、PDF の配信)は「Looker Studioの使い方」にまとめています。

GA4の月次レポートでよくある失敗は?

よくある失敗 起きること 防ぎ方
期間がずれている GA4の画面と Looker Studio の数字が合わない 同じ日付どうしで比べ、今日を期間から外す
しきい値で行が消える ユーザー属性や検索語句を入れた表で、行が欠ける 期間を広げる。属性の表は別に分ける
サンプリングに気づかない 推定の数字をそのまま載せる GA4の画面のデータ品質のアイコンで確かめる
内部トラフィックの除外を途中から始める その月から数字が下がって見える 始めた日を所見に書く
キーイベントの数え方を途中で変える 前月比が実態とずれる 数え方を決めて変えない。変えたら日付を書く
チャネルのディメンションを取り違える チャネル別の合計が合わない セッションの表はセッションのデフォルト チャネル グループで切る
データ探索の数字と比べる Looker Studio の数字と合わない 標準のレポートの数字と比べる
前年同月比をデータ探索で作る データの保持期間(2か月か14か月)より前が出ない 保持期間はデータ探索とファネルにだけ効く。標準のレポートで確かめる

期間のずれ:今日を含めない、28日間のままにしない

Looker Studio のドキュメントでは、今日の日付を含めるとサンプリングに影響する場合があるとし、GA4と比べるときは完全に同じ期間にして、今日を外すよう案内しています(Google アナリティクス 4 におけるサンプリング)。新しく作ったグラフは過去28日間のままのことがあるので、すべてのグラフの期間がそろっているかを送る前に確かめます。

しきい値とサンプリング:消えた行と推定の数字

しきい値は、個人を推測できないように、GA4がデータの一部を出さない仕組みです。レポートや API で取るデータにユーザー属性や検索語句が含まれると、行が除外されることがあります。しきい値は調整できませんが、期間を広げると出ることがあります(データのしきい値について)。

サンプリングは、データが多いときに一部から全体を推定する仕組みです。標準のプロパティでは、イベント単位のクエリの上限が1,000万件で、超えるとサンプリングされることがあります。GA4の画面では、データ品質のアイコンに使ったデータの割合が出ます(データのサンプリングについて)。一方、Looker Studio には、サンプリングされているかどうかが表示されません。イベントの多いサイトでは、同じ条件の数字をGA4の画面でも確かめます。

内部トラフィック:除外を始めた月を書いておく

社員や制作会社の閲覧を外すには、GA4の管理画面で内部トラフィックを IP アドレスで定義し、データフィルタを作ります。フィルタは「テスト」で確かめてから「有効」にします。除外したデータはあとから戻せず、効くまでに24〜36時間かかることがあります。アプリの内部トラフィックは除外できません(内部トラフィックの除外)。

除外を始めた月は、前月よりセッションが減って見えます。所見に「10月10日から社内の閲覧を除外」のように日付を書いておきます。

キーイベントの数え方:イベントごとか、セッションごとか

数え方は [イベントごとに1回](推奨)と [セッションごとに1回](従来版)から選べます。1回のセッションでキーイベントが5回起きると、前者は5件、後者は1件です。UAの目標をもとに作られたキーイベントは、プロパティを自動で作った場合などにセッションごとに1回が初期設定です。変更は、変えた後のデータにだけ効きます(キーイベントのカウント方法を変更する)。

問い合わせフォームの送信をキーイベントにしているなら、1回のセッションで2回送られたときに2件と数えるか1件と数えるかを最初に決め、欄外に書いておきます。送る前に確かめる項目は、月次レポートを送る前のチェックリスト(PDF・無料)にもまとめています。

毎月のGA4レポートを楽にするには?

自分で Looker Studio を組む 構築を外注する 作成を任せる
向いている会社 GA4と Looker Studio に詳しい人が社内にいる 仕組みは外で作り、数字は社内で見る クライアントごとに型が違い、所見の下書きまで手放したい
社内に残る工程 所見、数字の確認、接続切れの対応 所見、数字の確認、作った後の保守 所見の仕上げ、クライアントへの説明
作った後に誰が回すか 作った人。抜けると止まりやすい 手順書があれば社内で直せる 外注先の手順で続く

構築を外に頼む場合の費用と、受け取るべき納品物は「Looker Studioの構築代行を頼む前に」にまとめています。Excel・GAS・生成AIなど、ほかの自動化の方法との比べ方は「月次報告書を自動作成する6つの方法」で説明しています。

おまかせレポートは、3つ目の「作成を任せる」方法です。GA4や広告アカウントの閲覧用の権限、または共有ドライブに入れていただいたデータから、御社やクライアントごとの型とトンマナ(書式・色・言い回し)のまま、月次レポートを作ります。AIと人で作成し、数字は人が元データと突き合わせて確かめます。所見は数字の変化から下書きし、御社の担当者が確認して、御社の名前で出していただく形です。料金は初期費用0円、基本料金が月額3万円(税別、5件まで)、6件目からは1件につき月5,000円です。データを社外に出せない場合は、御社の環境で自動でレポートが出る仕組みを手順書と一緒に納品する「レポート自動化」(個別見積り、月額の保守なし)もあります。

広告代理店・Web運用会社向けの頼み方は広告代理店向けのページにまとめています。今のレポートを1本お預かりして、同じ型で1回分を作る無料のお試しも受け付けています。

よくある質問

Q.GA4の月次レポートには、どの指標を載せればいいですか?

サマリーには、セッション、アクティブ ユーザー数、キーイベント、セッションのキーイベント率の4つ前後を、前月比・前年同月比と一緒に置きます。チャネル別とページ別の表には、エンゲージメント率やビューを足します。サイトの成果として数えるキーイベントを先に決めておくと、載せる指標を絞れます。

Q.GA4の「ユーザー」とUAの「ユーザー」は同じですか?

違います。GA4のレポートの「ユーザー」はアクティブ ユーザー数で、UAの「ユーザー」は合計ユーザー数でした。Google アナリティクス ヘルプでは、UAとGA4でユーザーやセッションに最大20%の差が出ることがあるとしています。UAの数字とGA4の数字で前年比を出さないようにします。

Q.Looker StudioとGA4の画面で、数字が合わないのはなぜですか?

よくある原因は、期間の違い(今日を含む、初期設定の過去28日間のまま)、データ探索の数字と比べている、チャネルのディメンションが違う、の3つです。Looker StudioはGA4のレポートの数字と照合されるため、同じ日付・同じディメンションのレポートと比べます。

Q.前月のGA4の数字は、月初のいつ取ればいいですか?

GA4のデータの処理には24〜48時間かかることがあり、キーイベントの貢献度は記録から最長12日間変わることがあります。月初の数日は数字が動くため、数字を固める日を決めてレポートに書き、あとで大きく変わったら翌月のレポートで直します。

Q.キーイベントとコンバージョンは何が違いますか?

キーイベントは、GA4でビジネスにとって重要な行動として印を付けたイベントで、以前は「コンバージョン」と呼ばれていました。いまの「コンバージョン」は、広告の成果の測定と入札に使う行動を指し、Google 広告と共有されます。レポートでは、どちらの数字かを書き分けます。

桒谷 一成

inovie株式会社 代表取締役。AIによる業務代行(BPO)と、AIエージェントの開発をしています。自社の月次報告書・サービス資料・見積書もAIで自動作成しています。