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作業報告書の書き方:項目・記入例・お客様に伝わる書き方の例文

作業報告書の書き方:項目・記入例・お客様に伝わる書き方の例文

この記事のポイント

  • 作業報告書は、修理・交換・清掃などの作業をしたことと、その結果を、作業を頼んだお客様に伝える書類です。異常の有無を調べて伝える点検報告書とは役割が違います
  • 入れる項目は、作業日時・場所・作業者、作業のきっかけ、作業前の状態と原因、作業の内容と使った部材、作業後の状態、お客様の確認、お客様へのお願い、次回のご提案です
  • 作業の内容は「何を・どうした」を1つずつ書き、結果は「どうやって確かめたか」まで書きます。「交換しました」「きれいにしました」だけでは、直ったかどうかが伝わりません
  • できなかった作業や落ちなかった汚れも、消さずに書きます。理由と次にどうするかを添えると、あとで食い違いが起きにくくなります
  • 写真は作業前・作業中・作業後を同じ位置から撮り、外した部品や型番の表示も残します

作業報告書とは、設備の修理、部品の交換、清掃、保守などの作業をしたあとに、いつ・どこで・何をして、結果どうなったかを、作業を頼んだお客様に伝える書類です。お客様が知りたいのは「何をしたか」「直ったか」「こちらで何かする必要があるか」「次に何が要るか」の4つです。この4つに答える順に項目を並べ、作業前と作業後の写真を添えると、誰が書いても伝わる報告書になります。

この記事では、設備・修繕・清掃の会社が、建物のオーナーや管理会社、テナントに出す作業報告書について、入れる項目の一覧、修理・交換・清掃の記入例、悪い例と良い例を並べた例文、よくある失敗を説明します。記入例の会社名・物件名・数字はすべて架空です。

定期点検の結果を伝える報告書は「点検報告書の書き方」、Excel に写真を貼る手順は「Excelで写真付き報告書を作る方法」で説明しています。消防署など役所に提出する報告書は、この記事では扱いません。

現場の作業ではなく、日々・毎月の業務を上司や取引先に報告する書類の書き方は「業務報告書の書き方」にまとめています。

作業報告書とは?点検報告書・工事完了報告書との違い

建物の現場から出す報告書は、現場で何をしたかで分かれます。国土交通省が官庁施設の保全業務の標準として定める建築保全業務共通仕様書(令和5年版)では、言葉を次のように分けています(第1編 1.1.2)。

  • 点検:損傷・変形・腐食・異臭などの異常がないかを調べ、保守などが必要かを判断すること
  • 保守:点検の結果に基づき、機能を回復させたり危険を防いだりするために行う、消耗部品の取替え・注油・塗装などの軽微な作業
  • 清掃:汚れを取り除き、汚れを防いで、仕上げ材を守り、よい環境を保つための作業

点検は「調べて判断する」、作業は「手を動かして直す・替える・きれいにする」です。報告書もこれに合わせて分けると、お客様が読み違えません。

報告書 伝えること 中心になる中身 書き方・書式
点検報告書 異常があるか、何を直すべきか 点検項目ごとの判定、指摘、是正の提案 点検報告書の書き方(上の注記)
作業報告書 何をして、どうなったか 作業の内容、使った部材、作業前と作業後の状態、次回の提案 この記事
工事完了報告書 請け負った工事が終わったこと 工事名、工期、工事の内容、完了の確認、写真台帳 工事完了報告書のテンプレート
清掃報告書 決まった清掃をしたか 場所ごとの作業と実施の有無、作業前・作業後の写真 清掃報告書のテンプレート

作業報告書は、このうち「点検の指摘を受けて直した」「お客様から連絡を受けて修理した」「頼まれて臨時に清掃した」といった、1回ごとの作業の報告に使います。見積りと注文書のある大きな工事なら工事完了報告書、毎月の定期清掃なら清掃報告書の形のほうが、お客様の手元の書類と照らし合わせやすくなります。

工事の完了を報告する書類(施工報告書・工事完了報告書と写真台帳)の書き方は「施工報告書・工事完了報告書の書き方」にまとめています。

作業報告書に入れる項目は?

項目は「いつ・どこで・誰が」「何を、なぜ、どうしたか」「お客様に何をお願いし、次に何をすすめるか」の3つに分かれます。記入例は、このあとの記入例1(北町第一ビルの小便器の詰まりの修理。架空)から取っています。

区分 項目 書く内容 記入例
基本 宛先 作業を頼んだ会社・オーナー サンプル不動産株式会社 御中
基本 報告日・報告書番号 問い合わせや請求のときに使う番号 2026年10月28日、MS-2610-032
基本 物件名・作業場所 建物名と、階・部屋・設備まで 北町第一ビル 1F 男子トイレ 小便器(窓側)
基本 作業日時 日付・曜日、開始と終了の時刻 2026年10月27日(火)14:00〜15:10
基本 作業者 会社名・担当・人数 株式会社みなと設備サービス 設備担当 1名
作業 きっかけ 誰から、いつ、どんな依頼や指摘があったか 10月27日 11:30ごろ、テナント様から貴社経由で「水が流れにくい」とご連絡
作業 作業前の状態 見たこと、確かめたこと 水を流すと便器に水がたまり、流れきるまで約1分かかる
作業 原因 わかった原因。わからなければ「不明」と書く 排水トラップの中と排水管に尿石が付き、通り道が狭くなっていた
作業 作業の内容 何を、どうしたか(1つずつ) 排水トラップを外して尿石を取り除き、排水管を管の清掃機で清掃
作業 使った部材 名前・大きさ・数 排水トラップのパッキン 1個
結果 作業後の状態 どう確かめて、どうなったか 10回続けて流し、水がたまらずに流れることを確認。漏水なし
結果 お客様の確認 立会いの有無、確かめた人と日時 15:10、テナント様の総務ご担当者様に流れ方をご確認いただいた
次 お客様へのお願い お客様にしてほしいこと 数日のうちに流れが悪くなったら、使用を止めてご連絡ください
次 次回のご提案 次に要る作業と時期 入口側の1台にも尿石の付着あり。11月11日の定期点検で状態を確かめる
添付 写真 作業前・作業中・作業後 写真3枚(別紙)

いちばん抜けやすいのは「原因」と「作業後の状態」です。原因が書いていないと、お客様は同じことがまた起きるかどうかを判断できません。作業後の状態が「交換しました」だけだと、直ったかどうかがわかりません。

作業の種類ごとに、書いておくこと

作業の内容と結果に何を書くかは、作業の種類で変わります。先ほどの共通仕様書では、点検の結果に応じて行う保守の範囲として、汚れや詰まりの清掃、調整、ボルト・ねじの増締め、ランプ類やパッキンなどの消耗部品の交換、注油、軽微な損傷の補修、塗装(タッチペイント)を挙げています(第2編 1.1.3)。種類ごとに書いておくことは、次のとおりです。

作業の種類 作業の内容に書くこと 結果に書くこと
交換 外した部品と付けた部品(種類・大きさ・数)、外した部品をどうしたか 動くか(点灯・運転・排水)を確かめた結果
修理・補修 原因と、直した方法 直ったことをどう確かめたか(通水・試運転など)
調整・増締め どこを、どのくらい 調整したあとの状態(ぐらつき・音・すき間)
清掃 場所、方法、使った資機材 作業前と作業後の違い、落ちなかった汚れ、できなかった場所と理由
注油・塗装 部位と材料 仕上がり、乾くまでの注意

作業報告書の記入例:修理・交換・清掃

ここからは、3件の作業の記入例です。会社名・物件名・数字はすべて架空です。北町第一ビルは、点検報告書のサンプルやテンプレートの記入例と同じ架空のビルで、サンプルハイツ北町は「巡回報告書の書き方」で使った架空のマンションです。

記入例1:修理(北町第一ビルの小便器の詰まり)

テナントからの連絡を受けて、その日のうちに直した修理の例です。

欄 記入例
宛先・報告日 サンプル不動産株式会社 御中/2026年10月28日(No. MS-2610-032)
作業日時・作業者 2026年10月27日(火)14:00〜15:10/株式会社みなと設備サービス 設備担当 1名
作業場所 北町第一ビル 1F 男子トイレ 小便器(2台のうち窓側の1台)
きっかけ 10月27日 11:30ごろ、1F のテナント様から貴社経由で「小便器の水が流れにくい」とご連絡をいただきました
作業前の状態 水を流すと便器に水がたまり、流れきるまで約1分かかりました。床への漏水はありません
原因 排水トラップ(においを止める水をためる部分)の中と、その先の排水管の内側に尿石が厚く付き、水の通り道が狭くなっていました
作業の内容 (1)小便器に使用中止の表示を付けました。(2)排水トラップを外し、尿石除去剤とヘラで尿石を取り除きました。(3)排水管を、ワイヤー式の管の清掃機で約2m清掃しました。(4)排水トラップのパッキンを新しいものに替えて、トラップを戻しました
使った部材 排水トラップのパッキン 1個、尿石除去剤
作業後の状態 10回続けて流し、水がたまらずに流れることを確かめました。トラップのまわりに漏水はありません。使用中止の表示を外しました
お客様の確認 15:10、テナント様の総務ご担当者様に、流れ方をご確認いただきました
お客様へのお願い 数日のうちに再び流れが悪くなったときは、使用を止めてご連絡ください
次回のご提案 入口側の1台も、排水トラップの中に尿石の付着がありました。流れは今のところ問題ありません。11月11日(水)の定期点検で状態を確かめ、必要なら同じ清掃のお見積りをお出しします

修理の報告では、原因と、直ったことを確かめた方法の2つが要になります。原因が「尿石」とわかれば、お客様は日常清掃で防げるかを考えられます。

記入例2:交換(サンプルハイツ北町のエントランスの照明)

巡回で見つかった照明の切れを、管理会社の依頼で交換した例です。巡回報告書の記事の記入例で「交換を手配」とした1件の、その後の報告にあたります。

欄 記入例
宛先・報告日 株式会社みどり住宅管理 御中(佐藤様)/2026年10月22日(No. MS-2610-029)
作業日時・作業者 2026年10月22日(木)10:00〜10:40/株式会社みなと設備サービス 設備担当 1名
作業場所 サンプルハイツ北町 1F エントランス 天井のダウンライト(4灯のうち奥の1灯)
きっかけ 10月20日の巡回で見つかった照明1灯の不点灯について、貴社からご依頼をいただきました
作業前の状態・原因 スイッチを入れても点きませんでした。器具まで電気が来ていることを確かめ、照明器具(LED と一体の型)の故障と判断しました
作業の内容 故障した器具を外し、同じ大きさ(埋込穴 100mm)の LED ダウンライト1台を取り付けました。光の色は、ほかの3灯と同じ電球色にしました
使った部材 LED ダウンライト(埋込穴 100mm・電球色)1台
作業後の状態 点灯を確かめました。4灯とも点いています。外した器具は当社で引き取りました
お客様の確認 立会いはありません。作業前・作業後の写真でご確認ください
次回のご提案 ほかの3灯は、今回外した器具と同じ型です。次に1灯が点かなくなったときは、残りの器具もまとめて交換するかをご相談させてください
記入例2の作業報告書を1枚にまとめた図。上に宛先の株式会社みどり住宅管理、作業日時の2026年10月22日10時から10時40分、作業場所のサンプルハイツ北町1Fエントランスの天井のダウンライト。1 きっかけは10月20日の巡回で見つかった1灯の不点灯。2 作業前の状態と原因は、器具まで電気は来ていて、LEDと一体の照明器具の故障。3 作業の内容は、同じ大きさの埋込穴100ミリ・電球色のLEDダウンライト1台に交換。4 結果は4灯とも点灯を確認、外した器具は引き取り。5 次回のご提案は、ほかの3灯も同じ型なので、次に切れたらまとめての交換を相談。右に作業前(奥の1灯が消えている)と作業後(4灯とも点いている)の写真を並べている
図1 記入例2(照明の交換)を1枚の作業報告書にした形。物件・会社は架空、写真は画像生成で作ったイメージ

管理会社に出す作業報告書は、管理会社がオーナーに報告するときの元の資料にもなります。国土交通省の賃貸住宅標準管理受託契約書(管理会社とオーナーが結ぶ契約のひな形)では、オーナーへの定期報告で報告する事項の例に「維持保全の実施状況」が挙がっています。また、災害や事故で、オーナーの承認を待つ時間がない緊急の業務を行ったときは、管理会社が速やかに書面で、業務の内容と費用をオーナーに知らせることになっています(第11条)。

作業報告書に、作業の内容と結果、費用のわかる見積りや注文の番号を書いておくと、管理会社はそのままオーナーへの説明に使えます。読み手は、目の前のお客様だけではありません。

作業報告書の読み手の図。作業会社が出した作業報告書は、まず管理会社が読み、オーナーへの報告に使う。管理会社が知りたいのは、何をしたか・費用・見積りや注文の番号。オーナーが知りたいのは、直ったか・費用・次に何が要るか。テナントや入居者が知りたいのは、いつから使えるか・気をつけること。現場を見ていない人が読んでもわかるように、場所・原因・確かめた方法を書く
図3 作業報告書は、管理会社の先のオーナーやテナントにも読まれる

記入例3:清掃(北町第一ビルの空室の清掃)

テナントが退去したあとの空室を、次の入居に向けて清掃した例です。毎月の定期清掃は、場所ごとに実施の有無を並べる清掃報告書の形が向いています。

欄 記入例
宛先・報告日 サンプル不動産株式会社 御中/2026年11月2日(No. MS-2611-003)
作業日時・作業者 2026年10月31日(土)9:00〜16:00/株式会社みなと設備サービス 清掃担当 3名
作業場所 北町第一ビル 4F 事務所(空室)
きっかけ テナント様の退去にともなう、入居前の清掃のご依頼
作業の内容 床(タイルカーペット)の洗浄、窓ガラスの内側の拭き、ブラインドの拭き、照明器具のカバーの拭き、給湯スペースの流し台の洗浄
作業後の状態 床の黒ずみと、窓ぎわのほこりは落ちました。入口付近のタイルカーペット3枚に、洗浄しても落ちないしみ(飲み物と思われるもの)が残りました
できなかった作業 給湯スペースの換気扇は、カバーが固着して外れなかったため、表面の拭きだけにしました
お客様の確認 11月2日(月)10:00、貴社のご担当者様に現地でご確認いただきました
次回のご提案 入口付近のタイルカーペット3枚は、次のテナント様の入居前の張り替えをおすすめします。換気扇は、カバーを外して点検し、交換が要るかを確かめることをおすすめします

清掃の報告では、落ちなかった汚れと、できなかった作業を書くことが大切です。書いていないと、お客様が現地で見たときに「清掃が終わっていない」と受け取られます。

作業報告書の例文:悪い例と良い例

報告書の文は、読む人が現場を見ていない前提で書きます。「交換しました」「きれいにしました」は、作業した人には十分でも、お客様には何がどう変わったかが伝わりません。1件の作業は、「作業前の状態と原因」「したこと」「結果」「お願い・次回」の4つを順に書くと、抜けがなくなります。

作業報告の文の組み立ての図。伝わらない例は「照明を交換しました。」で、どこの何か、なぜ替えたか、点いたのか、次に何が要るかがわからない。伝わる例は4つの部品を順に並べる。1 作業前の状態と原因「エントランスの天井のダウンライト4灯のうち奥の1灯が点かず、器具の故障でした。」2 したこと「同じ大きさの LED ダウンライト1台に交換しました。」3 結果「4灯とも点灯を確かめました。」4 お願い・次回「ほかの3灯も同じ型です。次に切れたらまとめての交換をご相談させてください。」
図2 1件の作業は、作業前の状態と原因・したこと・結果・お願いと次回の順に書く(記入例2の文)

次の例文は、場所・数・時刻を実際の作業に合わせて書き換えて使ってください。

作業の内容

悪い例 良い例
照明を交換しました。 1F エントランスの天井のダウンライト4灯のうち、点かなくなった奥の1灯を、同じ大きさの LED ダウンライトに交換しました。
トイレの詰まりを直しました。 排水トラップを外して尿石を取り除き、排水管をワイヤー式の管の清掃機で約2m清掃しました。
清掃しました。 1F 共用廊下の床を洗浄し、ワックスを2回塗りました。
調整しました。 2F 会議室のドアが閉まりきらなかったため、ドアクローザーの閉まる速さを調整しました。
応急処置をしました。 天井からの水漏れの真下にバケツを置き、上の階の給水管のバルブを閉めて水を止めました。本格的な修理は、原因の配管を確かめてからお見積りします。

結果

悪い例 良い例
問題ありません。 交換後、点灯を確かめました。4灯とも点いています。
直りました。 10回続けて流し、水がたまらずに流れることを確かめました。トラップのまわりに漏水はありません。
正常に動いています。 試運転で、冷房・暖房の運転と、ドレンの排水を確かめました。
汚れを落としました。 床の黒ずみは落ちました。入口付近のタイルカーペット3枚のしみは、洗浄しても落ちませんでした。
対応済みです。 水漏れは、バルブを閉めた14:20から止まっています。配管の修理はまだ行っていません。

「直りました」「問題ありません」は、何を見てそう判断したかが抜けています。点灯、通水、試運転など、確かめた方法を書きます。

お客様へのお願い

悪い例 良い例
様子を見てください。 数日のうちに再び流れが悪くなったときは、使用を止めてご連絡ください。
ご注意ください。 ワックスが乾くまで、本日17時までは床に物を置かないでください。
テナント様にお知らせください。 次回の作業では、9:00〜9:30に1F の男子トイレが使えなくなります。テナント様へのお知らせをお願いします。

お願いは、誰が、いつまでに、何をすればいいかがわかるように書きます。お客様がしなくてよいことは書きません。

次回のご提案

悪い例 良い例
経過を見ていきます。 入口側の1台にも尿石の付着がありました。11月11日の定期点検で状態を確かめ、必要なら同じ清掃のお見積りをお出しします。
早めの交換をおすすめします。 ほかの3灯は、今回外した器具と同じ型です。次に1灯が点かなくなったときは、まとめて交換するかをご相談させてください。
張り替えをご検討ください。 入口付近のタイルカーペット3枚は、次のテナント様の入居前の張り替えをおすすめします。お見積りを別にお送りします。
定期的な清掃をおすすめします。 尿石がたまりにくいよう、日常清掃の項目に、小便器の排水口の洗浄を加えることをおすすめします。

提案は「何を」「なぜ」「いつ」をそろえます。費用がかかるものは、見積りを出すかどうかまで書くと、お客様が次に動けます。

できなかった作業・追加した作業

悪い例 良い例
一部未実施です。 給湯スペースの換気扇は、カバーが固着して外れなかったため、表面の拭きだけにしました。カバーを外しての点検をご提案します。
ついでに直しておきました。 作業中に、トイレの入口のドアの取っ手がゆるんでいたため、ねじを締め直しました。この作業の費用はかかりません。

できなかった作業を書かないと、あとで「頼んだのにやっていない」と言われる原因になります。頼まれていない作業をしたときは、何を、なぜしたか、費用がかかるかを書きます。

記入例2(エントランスの照明の交換)をそのまま入れた「作業報告書のテンプレート(Excel)」を無料で配っています。

作業報告書の写真はどう撮る?

写真は、文より先に見られます。作業報告書の写真は、次のように撮ります。

  • 作業前・作業中・作業後を同じ位置から撮る:立つ位置と向きをそろえると、何が変わったかがひと目でわかります
  • 交換した部品は、外した部品と新しい部品の両方を撮る:大きさや型番の表示が読める寄りの写真を1枚入れます
  • 見えなくなる部分は作業中に撮る:天井裏、配管の中、床下などは、作業が終わると写せません
  • 場所がわかる引きの写真を1枚入れる:部屋の表示や設備の銘板を入れると、どこの作業かがわかります
  • 写真の番号を、作業の内容の番号とそろえる:「写真 No.2:排水トラップを外した状態」のように、文と写真を結び付けます

写真2枚・4枚・6枚の枠が並んだ書式は写真報告書のテンプレート(Excel)で配布しています。Excel に写真をまとめて貼る手順や、PDF にしたときに写真が切れるときの直し方は、冒頭に挙げた Excel の記事で説明しています。

作業報告書でよくある失敗は?

失敗 起きること 防ぎ方
「交換しました」「清掃しました」で終わる 直ったか、何が変わったかがわからない 結果の欄に、どう確かめたかを書く
原因を書かない また起きるかどうか、お客様が判断できない わかった原因を書く。わからなければ「原因は不明」と書き、次にどう調べるかを添える
できなかった作業を書かない あとで「頼んだ作業をしていない」と言われる 消さずに書き、理由と次の予定を添える
追加でした作業や、その費用を書かない 請求のときに食い違う 何を、なぜしたか、費用がかかるかを書く
場所が「1階のトイレ」だけ 同じ設備がいくつもあると、どれかわからない 階・部屋・設備の番号や向きまで書く
専門の言葉や略語のまま書く お客様が読めない 初めて出る言葉には、何の部品かを添える
前の報告書をコピーして、日付や物件名が残る 別の作業の報告と思われる 送る前に、宛先・日付・物件名から見直す
急ぎの作業を報告書だけで知らせる お客様が知るのが遅れる 水漏れや停電などは当日に電話・メールで知らせ、報告書には経過を書く

作業報告書の作成を楽にするには?

作業が月に数件のうちは、テンプレートで型を決めて、写真と文を入れていくのがいちばん早い方法です。件数が増えると、写真を探して並べ、現場のメモを清書し、宛先や番号を確かめる作業を、作業ごとに繰り返すことになります。

方法 向いている場合 残る手間
テンプレートを使う 作業が月に数件まで 写真の貼り付け、文の清書、見直し
作業報告のアプリを入れる 現場の全員がスマートフォンで入力できる アプリの導入と、全員の操作の統一
作成を任せる 件数が多い。書式は今のままにしたい 写真とメモを送るだけ。仕上がりの確認

テンプレートは、作業の内容に合わせて選べます。写真を中心に並べるなら写真報告書、工事として請け負った作業なら工事完了報告書(写真台帳つき)、清掃なら清掃報告書のテンプレートが使えます。どれも記入例つきの Excel で、この記事と同じ架空のビルの例が入っています。

おまかせレポートでは、現場で撮った写真と作業のメモを共有ドライブに入れるか送っていただくだけで、御社の書式のまま作業報告書を作ります。写真はスマホで撮ったまま、ファイル名はバラバラで構いません。作業の内容や結果の文は現場のメモから下書きし、部材の数や日時は人がメモと突き合わせて確かめます。作った報告書は、御社で中身を確かめてから、御社の名前でお客様に出していただきます。料金は初期費用0円、基本料金が月額3万円(税別、5件まで)、6件目から1件 月5,000円です。月20件の報告書の場合の料金の例は、ビルメンテナンス・設備点検の会社向けのページに載せています。

今お使いの作業報告書を1件分お預かりして、同じ型で作る無料のお試しも受け付けています。届いた報告書を見てから、任せるかどうかを決められます。

よくある質問

Q.作業報告書と業務報告書は何が違いますか?

決まった区別はありません。この記事では、1回の作業ごとに、何をして結果どうなったかを伝える書類を作業報告書と呼んでいます。1か月の点検・清掃・作業をまとめて出す書類を業務報告書と呼ぶ会社もあります。呼び方は、お客様との契約や注文書で使っている名前に合わせます。

Q.作業報告書は誰が書けばいいですか?

現場で作業した人のメモと写真をもとに、作業の責任者か事務の担当者が清書する形がよく見られます。原因や部材の大きさなど、現場の人にしかわからないことは、作業の当日にメモで残してもらいます。清書した人は、送る前に作業した人に中身を確かめてもらいます。

Q.作業報告書に、お客様の確認印やサインは必要ですか?

お客様との契約や、お客様の社内の決まりによります。立会いがあった作業は、確かめた人の名前と日時を書いておくと、あとで誰が確かめたかがわかります。立会いのない作業は「作業前・作業後の写真でご確認ください」と書き、写真を添えます。

Q.作業報告書はいつまでに出せばいいですか?

契約や注文書で決めた期限に合わせます。決まっていなければ、作業のあとなるべく早く、請求書より前か同じ時に出すと、お客様が作業と請求を照らし合わせやすくなります。水漏れのような急ぎの作業は、報告書を待たずに、当日のうちに電話やメールで結果を知らせます。

Q.作業報告書の写真は何枚入れればいいですか?

作業1件につき、作業前と作業後の2枚が基本です。部品を交換したときは、外した部品と、新しい部品の大きさや型番がわかる写真を足します。天井裏や配管の中など、作業のあと見えなくなる部分は、作業中の写真を残しておきます。

桒谷 一成

inovie株式会社 代表取締役。AIによる業務代行(BPO)と、AIエージェントの開発をしています。自社の月次報告書・サービス資料・見積書もAIで自動作成しています。