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月次レポート・報告書の作成代行とは?頼めること・費用相場・選び方

月次レポート・報告書の作成代行とは?頼めること・費用相場・選び方

この記事のポイント

  • レポート作成代行は、毎月・毎週同じ型でくり返し作るレポートの作成を、データ集めから納品まで外部に任せるサービスです
  • 向いているのは、数字の集計・グラフ・決まった観点のコメントが中心のレポート。毎回構成が変わる調査レポートや提案資料は向きません
  • 料金体系は月額制・1本単価・ページ単価・時間単価の4つ。クラウドソーシングの募集の例では、広告の月次レポートを含む依頼が1か月1.5万〜5万円程度でした(含まれる作業の範囲で変わります)
  • 選ぶときは、自社の型をそのまま再現できるか、数字のチェック体制、データの権限と情報管理、最低契約期間の4点を確かめます

レポート作成代行とは、毎月・毎週など同じ型でくり返し作るレポートの作成を、データ集めから納品まで外部に任せるサービスのことです。広告の月次レポート、店舗別の月次報告、オーナー報告書、点検報告書、経営会議の資料などが対象になります。

この記事では、頼めるレポートと向かないレポート、料金体系と相場、ツールや社内での自動化との違い、失敗しない選び方をまとめます。

この記事は、レポート作成代行(おまかせレポート)を提供している inovie株式会社 が書いています。他社の料金は、公開されている情報だけを出典つきで引用しています。

レポート作成代行で頼めるレポート

毎月・毎週「同じ型」でくり返し作るレポートが向いている

代行に向いているのは、毎回の作業がほぼ同じレポートです。たとえば次のような作業がくり返されるものです。

  • 管理画面やシステムからデータを取り出す
  • 前月比・前年同月比を出し、グラフと表を作る
  • 決まったテンプレートに数字を入れて、体裁を整える
  • 数字の変化について、決まった観点でコメントを書く

型が決まっているほど、2回目以降は作業の手順がはっきりし、外に任せても品質が安定します。

頼めるレポートの例

業種・部署 レポートの例 主なデータ
広告代理店・Web運用会社 広告の月次レポート、週次の速報 Google・Meta・Yahoo!広告の管理画面、GA4
FC本部・多店舗 店舗別の月次報告、本部会議の資料 POS、基幹システム、会計
賃貸管理会社 オーナー報告書、定期報告 管理システムの入出金・入居状況
ビルメンテ・設備点検 点検報告書、作業報告書 判定済みの点検記録、現場写真
BPO・業務委託 稼働報告、月次の業務報告 稼働時間、処理件数
経理・経営企画 経営会議の資料、月次決算の報告 会計ソフト、販売管理

向かないレポート

毎回構成が変わる調査レポートや、初めて作る提案資料は、代行には向きません。何を伝えるかを毎回考える必要があり、型がないからです。デザインが主役の会社案内や採用資料も、レポート作成代行ではなく資料のデザイン制作の領域になります。

消防署や役所に提出する書類(消防用設備等点検結果報告書など)も対象外です。官公署に出す書類を、報酬を受けて他人の代わりに作れるのは行政書士だけと定められています(>行政書士法 第1条の3・第19条)。点検の代行会社に頼む場合も、ここは分けて考えてください。

なお、この記事で扱うのは会社の業務で作る報告書です。大学のレポートや論文の代筆とは別のものです。

実物で見る:作成前のデータと完成品

代行で何ができあがるのかは、実物を見るのがいちばん早いです。おまかせレポートで作った3種類のサンプルの一部を載せます(会社名と数字は架空です)。

広告運用の月次レポートのサマリー。広告費1,504,000円、CV数312件(前月比+18.2%)、CPA 4,821円、CVR 2.86%を、前月比と目標比つきで1枚に並べている

広告運用の月次レポート(全7ページ):Google広告・Yahoo!広告・Meta広告・LINE広告の管理画面の数字を集めて、サマリー、月別の推移、媒体別・キャンペーン別の実績、所見と次月のアクションまでをまとめたものです。→ 広告運用レポートのサンプルを全ページ見る

賃貸管理のオーナー月次報告書の収支ページ。収入1,714,000円、支出228,112円、差引の送金額を表で示している

賃貸管理のオーナー月次報告書(全7ページ):管理システムの入出金データ、入居者台帳、修繕の記録から、収支・入居状況・対応履歴・来月の予定をまとめたものです。→ オーナー報告書のサンプルを見る

設備の定期点検報告書の指摘事項ページ。指摘3件の現場写真に、場所・状態・対応の優先度が添えられている

設備の定期点検報告書(写真付き)(全6ページ):判定済みの点検表と現場写真から、点検結果のサマリー、指摘事項の写真、過去との比較、是正のご提案までをまとめたものです。→ 点検報告書のサンプルを見る

ほかの業種のサンプルも含めた6種類は、レポートの実物サンプル集にまとめています。

レポート作成代行の費用相場

料金体系は4つ

料金体系 内容 向いている依頼
月額制 毎月定額。本数や件数で段階がある 毎月同じ型で、本数が多い
1本単価 レポート1本ごとに課金 本数が月によって変わる
ページ単価 スライド1枚ごとに課金 資料のデザインを整えたい
時間単価 作業時間で課金 作業内容が決まっていない

相場の目安

公開されている依頼・料金から、目安になる例を並べます(2026年11月2日に各ページで確認)。

  • 個人への外注(クラウドソーシング):募集の例として、広告の入稿・平日の配信確認・軽い設定変更に月1回の月次レポートを含めて1案件・1か月15,000円(税込)の依頼(>クラウドワークス、2026年11月時点で募集は終了)や、LINE広告2アカウントの月次レポートを5万円程度・15〜20時間の想定で頼む依頼(>ランサーズ)があります。レポートだけの値段か、運用の作業も含むかで金額が変わるので、比べるときは作業の範囲をそろえます
  • 事務作業としての外注:点検報告書のデータ化で時給1,000〜1,500円の依頼があります(>クラウドワークス)
  • 広告レポート向けのセルフ型サービス:REPORTIFUL は1レポート4,980円、10パック34,800円と公表しています(>PR TIMES、2026年10月)
  • 広告レポート自動化ツール:月額2万〜5万円が中心です(例:Lisket 月20,000円、アドレポ 月30,000円〜。>ASPIC の比較記事、2025年10月)。ツールの場合、設定やコメントの作業は社内に残ります
  • 業種特化のBPO:賃貸管理の業務をまとめて任せるサービスで、月30万円の定額プランがあります(>AI社員AIKATA)

費用を左右する5つの条件

  1. 本数・件数:クライアント数、店舗数、物件数が増えるほど総額は増えますが、1件あたりは下がるのが普通です
  2. データの集め方:権限をもらって代行側が取りに行くのか、CSVを受け取るのか
  3. コメントの有無:数字だけか、所見や考察の下書きまで含むか
  4. 修正の範囲:毎月の軽い修正が料金に含まれるか
  5. 納期:「翌月5営業日まで」のように締め日が早いほど、体制が必要になります

ツール・社内での自動化・代行の違い

自動化ツール:集計は速いが、自社の書式とコメントは残る

レポート自動化ツールは、データの取得と集計、グラフ作成を自動にします。一方で、クライアントごとのカスタムの書式への反映や、所見コメント、最終確認は社内の作業として残りやすいです。

社内でExcel・GASを組む:作った人が抜けると止まる

Excelのマクロやスプレッドシートのスクリプトで自動化すると、費用はほとんどかかりません。ただし、作った人しか直せない状態になりやすく、担当者が異動や退職をすると止まります。

代行:書式の再現とコメントまで任せられる

自動化ツール 社内で自動化 代行
毎月の社内の手間 設定・確認・コメント 保守と例外対応 届いたものの確認
自社の書式 ツールの型に合わせる 自由 再現してもらう
コメント 自分で書く 自分で書く 下書きまで頼める
担当者が辞めたとき 設定した人次第 止まりやすい 外注先の手順で続く

どれが正解というより、社内に残したい作業がどれかで選ぶのがよいです。データを社外に出せない場合は、社内の環境で自動化する仕組みづくりを外に頼む方法もあります。

失敗しない代行会社の選び方

外注先に求める条件を経営者・役員に聞いた調査では、「正確な処理やチェック体制」21.0%、「自社の業務手順やシステムに合わせて対応」19.0%、「料金や追加費用が分かりやすい」17.5%、「情報管理やセキュリティ体制」15.5%が上位でした(>RSTANDARD、2026年10月、n=200)。レポート作成代行を選ぶときも、この4点を順に確かめます。

自社のテンプレートをそのまま再現できるか

一番確実なのは、今のレポートを1つ渡して、同じものを作ってもらうことです。ロゴ、色、フォント、グラフの種類と並び、言い回しまで再現できるかを見ます。

数字のチェック体制

AIを使うサービスは増えていますが、数字の誤りは信頼に直結します。元データと突き合わせる確認を誰が、どの段階で行うのかを聞いてください。

データの受け渡しと権限

渡すのは閲覧用の権限だけで足りるか、秘密保持契約を結べるか、作業する人と保管場所は限定されているか、解約後にデータは削除されるかを確認します。

料金の内訳と最低契約期間

件数が増えたときの1件あたりの料金、修正や週次対応の扱い、最低契約期間と解約の条件を、契約前に書面で確かめておきます。

依頼の流れ

一般的には、次の順で進みます。

  1. 今のレポートと元データを見せて相談する
  2. 同じ型で1回分を作ってもらい、仕上がりを確かめる
  3. 締め日・データの受け渡し方法・確認の分担を決めて契約する
  4. 毎月の作成・納品が始まり、必要に応じて型を直していく

2の「1回分のお試し」ができるかどうかで、頼んでから「思っていたのと違った」となるリスクを大きく減らせます。おまかせレポートでも、今のレポートを1本お預かりして同じ型で作る無料のお試しを受け付けています。

よくある質問

Q.レポートを1本だけでも頼めますか?

頼めるサービスはあります。ただし毎月同じ型で作るものほど、2回目以降の手間と費用が下がります。1本だけの依頼なら、1本単価やページ単価のサービスが向いています。

Q.自社のExcelやPowerPointの書式のままにできますか?

書式を再現できるかどうかはサービスによって違います。依頼前に今のレポートを1つ渡して、同じものを作ってもらえるかを確かめるのが確実です。

Q.AIで作ったレポートの数字は信用できますか?

AIは転記や集計の作業を速くしますが、元データと数字を突き合わせる確認は欠かせません。AIの出力を人が確かめる体制があるかを、依頼前に確認してください。

Q.社外に出せないデータがある場合はどうすればいいですか?

個人を特定できる情報を伏せた形で渡す、秘密保持契約を結ぶ、閲覧用の権限だけを渡す、といった方法があります。どうしても出せない場合は、社内の環境で自動化する仕組みづくりを頼む方法もあります。

桒谷 一成

inovie株式会社 代表取締役。AIによる業務代行(BPO)と、AIエージェントの開発をしています。自社の月次報告書・サービス資料・見積書もAIで自動作成しています。