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このテンプレートで毎月作る作業は、まるごと任せることもできます。データや写真を送るだけで、御社の書式に合わせてこちらで作ります。まずは1回分を無料でお作りします。
Microsoft 365・Excel 2016 以降と Google スプレッドシート(PowerPoint は Google スライド)で開けます。社内で自由に書き換えて使ってください(再配布・販売はご遠慮ください)。
毎月の作成の管理には、作成進捗の管理表や送る前のチェックリスト(お役立ち資料・無料)も使えます。
記入例(数字・社名は架空)






このテンプレートのポイント
- 社外向けは、宛名・差出人・件名・お詫びの前文のあと、「記」に概要・経緯(時系列)・原因・今後の対策・ご確認のお願いを並べ、「以上」で閉じる文書の形です
- 社内向けは、結論・影響・経緯・原因・再発防止策・相談の順で、承認・確認・作成の印の欄があります
- 経緯は、日時・事実(起きたこと・わかったこと)・対応(したこと)・確認したことの4列の表に、1行に1つの時刻で書きます
- 報告の段階(第一報・続報・完了報告)を一覧から選び、これまでの報告と次の報告を書く欄があります。Excelは、発生・気づいた・収まった日時を入れると、気づくまでと収まるまでの時間を数式で出します
- 記入例は、報告書の書き方の記事のトラブルの例文22〜24(問い合わせフォームの不具合)の完了報告に添える経緯報告書で、日時と件数は例文と同じです
経緯報告書とは、トラブルや事故など、起きたできごとについて、いつ・何が起き・誰が何をしたかを時系列で並べ、原因と今後の対策と一緒に、取引先や上司に伝える書類です。経緯書や経過報告書とも呼ばれます。読み手が知りたいのは「何が起きて、どれだけの影響があったか」「今はどうなっているか」「なぜ起きたか」「同じことはまた起きないか」の4つです。
このテンプレートは、取引先にお詫びと経緯を説明する社外向けと、上司に報告する社内向けの2種類を、WordとExcelで同じ欄にしたものです。どちらも、日時・事実・対応・確認したことの4列の時系列の表を中心に、報告の段階(第一報・続報・完了報告)を書く欄があります。Excelでは、発生した日時・気づいた日時・収まった日時を入れると、気づくまでと収まるまでの時間が数式で出ます。
テンプレートの中身(社外向け・社内向け)
| 欄 | 社外向け(取引先へ) | 社内向け(上司へ) |
|---|---|---|
| 頭 | 番号・日付、宛名・差出人、件名、お詫びの前文、「記」 | 表題・番号、件名、宛先、報告日、報告者 |
| 報告の段階 | 対象、報告の段階(一覧から選ぶ)、これまでの報告、次の報告 | 報告の段階、これまでの報告、次の報告 |
| 時間 | 発生した日時・気づいた日時・収まった日時と、気づくまで・収まるまで(Excelは数式) | 同じ |
| 本文 | 1. 概要、2. 経緯(時系列)、3. 原因、4. 今後の対策、5. ご確認のお願い、「以上」 | 1. 結論、2. 影響、3. 経緯(時系列)、4. 原因、5. 再発防止策、6. 相談 |
| 確認 | なし | 承認・確認・作成の印 |
Excelは「社外向け」「社内向け」の2シートで、どちらもA4縦1枚に縮めて印刷します。Wordは社外向け・社内向けを別のファイルにし、A4縦2ページにしています。空欄のWordは、書く欄をクリックすると案内の薄い文字が消えます。
経過時間の数式は「収まった日時−発生した日時」の引き算で、24時間を超えても「41時間25分」のように時間で出します。日時は「2026/10/31 18:05」の形で入れます。どれかの日時が空欄のうちは、経過時間も空欄のままです。
第一報・続報・完了報告:いつ、何を出すか
トラブルは、原因がわかるのを待たずに第一報を出し、続報と完了報告で埋めていきます(報告書の書き方の記事の「トラブルは、第一報・続報・完了報告に分ける」と同じ考え方です)。経緯報告書は、どの段階でも同じ型で出せるようにしています。
| 報告の段階 | 出すとき | 必ず書くこと | 記入例の時刻 |
|---|---|---|---|
| 第一報 | 気づいてすぐ | わかっている事実、取った対応、わかっていないこと、次の報告の日時 | 11月2日 10:00 |
| 続報 | 原因や影響の大きさがわかったとき | 原因、影響の件数、相手に決めてほしいこと | 11月2日 11:50 |
| 完了報告 | 対応が終わったとき | 経緯の全体(時系列の表)、原因、今後の対策 | 11月2日 18:40(社内向けの影響の欄) |
第一報と続報は、メールの本文や電話で伝えることが多く、完了報告にこの経緯報告書を添えると、相手が社内で回したり保管したりしやすくなります。第一報から報告書の形で出すときは、「報告の段階」を第一報にし、時系列の表は気づいたところまで、原因の欄は「まだわかっていません」と書きます。
記入例:問い合わせフォームの不具合(Webサイトの運用会社 → お客様)
記入例は、報告書の書き方の記事のトラブルの例文22〜24と同じできごとです。Webサイトの運用を請け負う架空の会社「株式会社あさひウェブ」が、お客様(架空の「サンプル住建株式会社」)のサイトの問い合わせフォームの不具合を報告します。例文24の完了報告にある「経緯は、別紙の時系列の表にまとめています」の別紙にあたるのが、この経緯報告書です。
| 欄 | 記入例(社外向け) |
|---|---|
| 件名・報告の段階 | 問い合わせフォームの不具合の経緯のご報告・完了報告(第一報 11/2 10:00、続報 11/2 11:50) |
| 時間 | 発生 10/31 18:05、気づいた 11/2 9:20、収まった 11/2 11:30。気づくまで39時間15分、収まるまで41時間25分 |
| 概要 | 10月31日(土)18時5分から11月2日(月)11時30分まで、フォームから送信されたお問い合わせ17件が届いていなかった。17件はすべて取り出してお渡しし、17件のお客様全員と連絡が取れた |
| 経緯 | 9:20 気づいた → 9:50 電話番号の案内を出した → 10:00 第一報 → 11:30 原因がわかり設定を戻した → 11:50 続報と17件の一覧 → 14:10 ご指示 → 14:30〜18:20 17件にご連絡 |
| 原因 | サーバーのメールの設定を切り替えたとき、送信先の設定が消えた。作業のあとに試しに送信する手順がなかった |
| 今後の対策 | 設定を変えたあとは試しに送信して確かめる(11月2日から)。毎朝9時に自動で試しの送信をする(11月9日から)。設定を変える作業は平日の日中に行う |
| ご確認のお願い | 17件の一覧と、御社で把握されているお問い合わせに食い違いがないかの確認 |
社内向けの記入例は、同じできごとを運用チームから制作部長に報告するものです。社外向けと比べて、原因を「直接の原因」と「気づくのが遅れた原因」に分け、再発防止策にほかの12サイトの確認を足し、相談の欄で部長にお願いしたいことを書いています。
日時(10月31日18時5分、11月2日9時20分・9時50分・11時30分)と17件、11月9日からの自動の試し送信は、記事の例文と同じです。会社名・人名と、第一報・続報・ご指示・ご連絡の時刻、最後に届いた時刻、試しの送信の回数、社内向けの中身は、記入例のために足した架空のものです。
項目ごとの書き方
件名と報告の段階
件名は「何の経緯の報告か」がわかるように書きます。「ご報告」だけでは、相手が後から探せません。報告の段階は第一報・続報・完了報告から選び、これまでの報告の日時と、次に報告する日時を書きます。完了報告なら、次の報告は「なし」と書き、ここで報告を終えることをはっきりさせます。
発生・気づいた・収まった日時
3つの日時を分けて書くと、「起きてから気づくまで」と「気づいてから収まるまで」のどちらが長かったかが見えます。記入例では、気づくまでが39時間15分、収まるまでが41時間25分で、気づいてから直すまでは2時間10分でした。対策の中心が「早く気づく仕組み」になるのは、この数字からです。
概要・結論
最初の2〜3文で、何が起きて、どれだけの影響があり、今どうなっているかを書きます。時系列の表を読まなくても、ここだけで全体がわかるようにします。お詫びは前文で1回にし、概要は事実と数字で書きます。
時系列の表(日時・事実・対応・確認したこと)
1行に1つの時刻を書き、その時刻に起きたこと・わかったことは「事実」、自分たちがしたことは「対応」、確かめたことは「確認したこと」の列に分けます。分けておくと、「いつ気づいて、何分後に手を打ったか」「直したことを、どうやって確かめたか」が表から読めます。原因がわかった時刻も、事実の列に1行として書きます。
日付が変わる行と、最初の行には日付と曜日を入れます。同じ日の行は時刻だけで構いません。「〜18:20」のように幅のある対応は、行を分けずに対応の列に時間の幅を書きます。
原因
社外向けは、相手に関係する範囲で、何が起きたかがわかるように書きます。社内向けは、直接の原因と、気づくのが遅れた原因(または防げなかった原因)を分け、人の名前ではなく、手順や仕組みのどこに穴があったかとして書きます。まだわからないことは「まだわかっていません」と書き、いつまでに調べるかを添えます。
今後の対策・再発防止策
対策ごとに、担当と、いつから始めるか(いつまでにするか)を書きます。「再発防止に努めます」「注意を徹底します」は、何を変えたかが伝わりません。記入例のように、作業の手順書に何を足したか、どんな仕組みを入れるかまで書きます。
ご確認のお願い・相談
社外向けは、相手に確かめてほしいこと、決めてほしいことを期限と一緒に書きます。社内向けは、上司に決めてほしいこと、手伝ってほしいことを書きます。ないときは「特にありません」と書きます。
経緯報告書の例文
記入例とは別の場面の例文です。会社・数字はすべて架空です。
| 場面 | 欄 | 例文 |
|---|---|---|
| 配送の遅れ(社外向け・続報) | 概要 | 11月4日にお届けの予定だった事務用品のご注文12件のうち、5件のお届けが11月6日の午前になります。物流センターの仕分けの機械が11月3日の夜に止まり、出荷が1日遅れたためです。7件は予定どおり11月4日にお届けします。 |
| 納品の数の誤り(社外向け・完了報告) | 原因 | 10月分の納品書を作るとき、ご注文の数を前月の表から写し、10月に変更いただいた数(120個→100個)を反映していませんでした。納品書と出荷の数を、出荷の前に照らし合わせる手順がありませんでした。 |
| メールの誤送信(社内向け・完了報告) | 再発防止策 | ・宛先に社外のアドレスが入ったメールは、送信の前に確認の画面を出す設定にする(情報システム課、11月10日)。・見積書のファイルには、宛先の会社名をファイル名に入れる(営業課 全員、11月5日から)。 |
例文の「概要」は、遅れる数と新しい日時、理由、予定どおりの分の順で書いています。「原因」は、どこで間違え、どの手順がなかったかの2つに分けています。「再発防止策」は、何を・誰が・いつまでにを1行にそろえています。
よくある書き間違い
- 時系列の表に、事実と対応と推測が混ざる:「〜と思われる」は表に入れず、原因の欄に「推測」と分けて書きます
- 時刻がない、または「午前中」「夕方」とぼかす:わかる範囲で分単位まで書きます。わからないときは「9時ごろ」と書き、ぼかしたことがわかるようにします
- 気づいた日時を書かない:発生した日時だけでは、気づくのが遅れたのか、直すのに時間がかかったのかがわかりません
- お詫びの言葉を何度も繰り返す:お詫びは前文で1回にし、本文は事実と数字で書きます
- 「再発防止に努めます」で終わる:何を、誰が、いつから変えるかを書きます
経緯報告書・クレーム報告書・障害報告書・事故報告書の使い分け
どれもトラブルのあとに出す書類ですが、何から始まったかで使い分けます。
| 報告すること | 起点 | 使うテンプレート |
|---|---|---|
| 自社のミスやシステムの不具合など、起きたできごとの経緯と対策を、取引先や上司に説明する | 自社で気づいたできごと | このテンプレート |
| お客様からのお申し出(苦情・ご指摘)の内容と対応を、社内で共有し、お客様にお詫びと対策を伝える | お客様の申し出 | クレーム報告書のテンプレート |
| 仕事中の物損・社用車のこすり傷・小さなけがなどを、社内で上司に報告する | 事故 | 事故報告書(社内用)のテンプレート |
| 事故にはならなかったが、ヒヤリとしたできごとを報告し、件数を集計する | ヒヤリハット | ヒヤリハット報告書(社内用)のテンプレート |
| システムの障害・情報の事故の影響の範囲、検知・復旧までの時間、技術的な原因と対策を報告し、月の件数を数える | システムの障害・インシデント | 障害報告書・インシデント報告書のテンプレート |
| トラブルの一部始終を会社にまとめて報告する/自分のミスをお詫びし再発防止を誓う | 会社からの求め | 顛末書・始末書のテンプレート |
| 決まった様式がない、トラブル以外の報告 | - | 基本の報告書 |
お客様のお申し出から始まったトラブルでも、取引先の会社に経緯を説明するときは、この経緯報告書の社外向けを使うことがあります。そのときは、お客様のお申し出を受けた日時を、時系列の表の最初の行に書きます。
毎月の報告を楽にするには
経緯報告書は、トラブルが起きたときにそのつど書く書類です。一方で、記入例のような Web の運用会社がお客様に毎月出す運用のレポートや、SEO・広告の月次レポートは、毎月同じ型で数字を入れ替えて作ります。記入例の社外向けにある「今後の対策の実施の状況は、11月の定例のご報告でお知らせします」のように、トラブルのあとの対策も、毎月のレポートで続けて報告することになります。
毎月のレポートの型は、SEO月次レポートのテンプレートや広告運用レポートのテンプレートで配っています。おまかせレポートで作った完成形は、SEOの月次レポートのサンプルで見られます。おまかせレポートは、こうした毎月のレポートの作成を、元のデータを共有ドライブに入れていただくだけで引き受けます。今お使いの書式をそのまま再現し、人が元データと数字を突き合わせてから納品します。所見やコメントは下書きとしてお渡しし、御社で確かめてから御社の名前で出していただきます。Web の運用会社・広告代理店向けの内容は広告代理店・Web運用会社向けのご案内にまとめています。
今お使いのレポートを1本お預かりして、同じ型で1回分を作る無料のお試しも受け付けています。
よくある質問
Q.経緯報告書と顛末書・始末書は、何が違いますか?
経緯報告書は、起きたことと取った対応を時系列で伝え、原因と今後の対策を報告する書類です。顛末書は、トラブルの始まりから終わりまでの事情を説明する書類として、始末書は、本人が過ちを認めて謝る書類として使われることが多く、社内の決まりで書き方が決まっていることもあります。どれを出すかは、会社や取引先の求めに合わせます。テンプレートは[顛末書](/templates/tenmatsusho/)・[始末書](/templates/shimatsusho/)のページにあります。
Q.原因がまだわからないうちに出してもいいですか?
出します。原因を待っていると、相手が手を打つ時間がなくなります。第一報では、わかっている事実と取った対応を書き、わかっていないことは「まだわかっていません」と書いて、次に報告する日時を約束します。このテンプレートの「報告の段階」を第一報にし、「次の報告」の欄に日時を書きます。
Q.経緯書・経過報告書としても使えますか?
使えます。経緯書は経緯報告書と同じ意味で使われることが多く、件名を「〇〇の経緯書」に変えれば、そのまま使えます。対応がまだ続いている途中の報告(経過報告)は、報告の段階を「続報」にし、次の報告の日時と、まだわかっていないことを書きます。
Q.社外向けに、社内の担当者の名前や細かい原因を書きますか?
社外向けは、主語を「当社」「当社の担当者」にし、原因は相手に関係する範囲で、何が起きたかがわかるように書きます。誰の作業で、手順のどこに穴があったかまで書くのは社内向けです。記入例も、社外向けは「当社がサーバーの設定を変えたとき」、社内向けは作業の手順書に何がなかったかまで書いています。
Q.WordとExcelのどちらを使えばいいですか?
文章で説明する部分が多い社外向けはWordが向いています。Excelは、発生・気づいた・収まった日時を入れると経過時間が数式で出て、社外向けと社内向けを1つのファイルで作れます。中身はどちらも同じ欄です。Word版の表の行は、いちばん下の行の右端の欄でTabキーを押すと足せます。
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