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顛末書(てんまつしょ)のテンプレート(Word・Excel・社内向け・社外向け)と書き方・例文

起きたことの一部始終を、会社や取引先に報告する顛末書のテンプレートです。WordとExcelがあり、会社に出す社内向けと、取引先に出す社外向けの2種類。発生日時・場所・関係者、時系列の経緯、原因、損害・影響、再発防止策、所感の欄があり、Excelは損害・費用の合計を数式で出します。記入例と例文つき。

無料でダウンロード(登録なし)

Microsoft 365・Excel 2016 以降と Google スプレッドシート(PowerPoint は Google スライド)で開けます。社内で自由に書き換えて使ってください(再配布・販売はご遠慮ください)。

毎月の作成の管理には、作成進捗の管理表や送る前のチェックリスト(お役立ち資料・無料)も使えます。

記入例(数字・社名は架空)

顛末書(てんまつしょ)のテンプレート(Word・Excel・社内向け・社外向け)と書き方・例文の記入例(社内向けのシート)
記入例:社内向けのシート
顛末書(てんまつしょ)のテンプレート(Word・Excel・社内向け・社外向け)と書き方・例文の記入例(社外向けのシート)
記入例:社外向けのシート
顛末書(てんまつしょ)のテンプレート(Word・Excel・社内向け・社外向け)と書き方・例文の記入例(社内向け(Word・1ページ目))
記入例:社内向け(Word・1ページ目)
顛末書(てんまつしょ)のテンプレート(Word・Excel・社内向け・社外向け)と書き方・例文の記入例(社内向け(Word・2ページ目))
記入例:社内向け(Word・2ページ目)
顛末書(てんまつしょ)のテンプレート(Word・Excel・社内向け・社外向け)と書き方・例文の記入例(社外向け(Word・1ページ目))
記入例:社外向け(Word・1ページ目)
顛末書(てんまつしょ)のテンプレート(Word・Excel・社内向け・社外向け)と書き方・例文の記入例(社外向け(Word・2ページ目))
記入例:社外向け(Word・2ページ目)

このテンプレートのポイント

  • 会社に出す社内向けと、取引先に出す社外向けの2種類を、WordとExcelで同じ欄にしています
  • 社内向けは、発生日時・発生場所・関係者・気づいたきっかけのあと、概要・経緯(時系列)・原因・損害・影響・再発防止策・所感の順で、承認・確認・受付の印の欄があります
  • 社外向けは、宛名・差出人・表題・お詫びの前文のあと、「記」に概要・経緯・原因・貴社へのご迷惑・再発防止策・お問い合わせ先を並べ、「以上」で閉じる文書の形です
  • Excelの社内向けは、損害・費用の金額を入れると、合計を数式で出します
  • 記入例は、受注の入力の誤りでご注文の10倍を納品した件(架空)です。同じできごとで本人が出す始末書の記入例と比べられます

顛末書(てんまつしょ)とは、仕事の上で起きたトラブルやミスについて、始まりから終わりまでの一部始終(いつ・どこで・誰が・何をして・なぜ起き・どう対応したか)を、会社や取引先に報告する書類です。「顛末」は、ことの始めから終わりまでの事情という意味です。読み手が知りたいのは「何が起きたか」「なぜ起きたか」「どんな損害が出たか」「また起きないか」の4つで、社内向けでは、書いた人の反省(所感)を最後に添えることが多くあります。

このテンプレートは、会社に出す社内向けと、取引先に出す社外向けの2種類を、WordとExcelで同じ欄にしたものです。どちらも、発生日時などの欄のあとに、時系列の経緯、原因、損害・影響、再発防止策を並べます。社内向けのExcelは、損害・費用の金額を入れると、合計を数式で出します。

顛末書・始末書・経緯報告書の違い

どれもトラブルのあとに出す書類ですが、何を伝えるための書類かが違います。「顛末書を」と言われたのか、「始末書を」と言われたのかで、書く中身が変わります。

顛末書 始末書 経緯報告書
伝えること 起きたことの一部始終と、原因・損害・再発防止策 自分の過失を認めたお詫びと、再発防止の誓い 起きたことと取った対応を、時系列で説明する
書く人 当事者か、その部署の責任者 過失をした本人 対応した担当者か責任者
出す先 会社(上司・社長)。取引先に求められて出すこともある 会社(上司・社長) 取引先・上司
中心になる欄 発生日時・場所・関係者、経緯、原因、損害、再発防止策 起こしたこと、原因、迷惑をかけたこと、誓い 時系列の表、報告の段階(第一報・続報・完了報告)
反省・お詫び 所感として、最後に短く書くことが多い 中心になる 社外向けは前文で1回
このサイトのテンプレート このページ 始末書のテンプレート 経緯報告書のテンプレート

顛末書は「何があったかを正しく伝える」書類で、始末書は「自分のしたことを謝る」書類です。経緯報告書は、対応の途中でも第一報・続報として出せる、時系列の説明が中心の書類です。どれを出すか迷ったら、求めた人に、どの書類が要るかを確かめます。書類の名前や書き方が、社内の決まりで決まっている会社もあります。

テンプレートの中身(社内向け・社外向け)

欄 社内向け(会社へ) 社外向け(取引先へ)
頭 表題・番号、宛先・提出日・所属・氏名、件名、前文、「記」 番号・日付、宛名・差出人、表題・件名、お詫びの前文、「記」
基本の情報 発生日時、発生場所、関係者、気づいたきっかけ 対象(いつの何の取引か)、発生日時
本文 1. 概要、2. 経緯(時系列)、3. 原因、4. 損害・影響、5. 再発防止策、6. 所感(反省と今後) 1. 概要、2. 経緯、3. 原因、4. 貴社へのご迷惑、5. 再発防止策、6. お問い合わせ先
表 経緯(日時・できごと・対応)、損害・費用(項目・金額・メモと合計)、再発防止策(対策・担当・開始・期限) 経緯(日時・できごと・当社の対応)、再発防止策(対策・開始)
終わり 「以上」、承認・確認・受付の印 「以上」

Excelは「社内向け」「社外向け」の2シートで、どちらもA4縦1枚に縮めて印刷します。社内向けの損害・費用の表は、金額を入れると、色の付いた欄に合計が出ます。合計は金額の列をSUMで足す数式で、金額が1つもないうちは空欄のままです。Wordは社内向け・社外向けを別のファイルにし、A4縦2ページ(2ページ目は原因から)にしています。空欄のWordは、書く欄をクリックすると案内の薄い文字が消えます。

記入例:受注の入力の誤りで、ご注文の10倍を納品した件

記入例は、事務用品を会社に配送する架空の卸の会社「株式会社しらかば商事」で起きたできごとです。営業事務の担当者が、取引先(架空の「サンプル精機株式会社」)から受けたコピー用紙のご注文5箱を、受注の画面で50箱と入力し、そのまま50箱を納品しました。社内向けは本人から業務部長へ(10月23日)、社外向けは業務部長から取引先の担当者へ(10月26日)出しています。

欄 社内向けの記入例
件名 サンプル精機様へのコピー用紙の納品の数量の誤り
発生日時・気づいたきっかけ 10月19日(月)16:30ごろ(受注の入力)・10月21日(水)11:30、取引先からのお電話で気づいた
概要 ご注文5箱を50箱と入力して10月21日に納品した。翌日に45箱を引き取ったが、配送と、箱の傷んだ2箱の分で20,900円の費用が出た
経緯 10/19 入力・確定 → 10/20 倉庫課が出荷を準備 → 10/21 10:00 納品 → 11:30 お電話 → 11:40 誤りとわかり課長・部長に報告 → 12:00 お詫びと引き取りの約束 → 10/22 10:00 45箱を引き取り
原因 直接の原因:5を50と入力し、注文書と見比べずに確定した。その背景:1人で確定でき、別の人が照らし合わせる手順がない。いつもの数量を大きく超えても、受注の仕組みが注意を出さない
損害・影響 引き取りの臨時の配送 16,500円、売れなくなった2箱 4,400円、合計20,900円(数式)。ほかのお客様への配送の遅れはなし
再発防止策 確定の前に課の別の人と読み合わせる(10月26日から)、いつもの3倍を超える受注に注意の画面を出す(11月13日)、出荷の準備で注文書の写しと見比べる(10月26日から)
所感 見比べずに確定したことへのお詫びと、対策が課の手順として続いているかを、11月の課の会議で振り返ること

同じできごとで、本人が会社に出す始末書の記入例は、始末書のテンプレートにあります。顛末書(何が起きたか)と始末書(自分のしたことへのお詫び)で、同じ事実をどう書き分けるかを比べられます。会社名・人名・数字・日時はすべて架空です。

社内向けと社外向けで書き分けたところ

欄 社内向け 社外向け
主語 本人が書く(「受注の画面で50箱と入力し」) 会社として書く(「当社の担当者が」)
原因 直接の原因と、その背景(1人で確定できる、注意が出ない、倉庫課も受注の記録だけを見ていた)まで 相手に関係する範囲(照らし合わせる手順がなかった)
損害 費用の内訳と合計(20,900円) 書かない。相手にかけた迷惑(倉庫に1日置いていただいた、立ち会いのお手間)を書く
再発防止策 担当の部署と、開始・期限 相手から見て何が変わるかと、始める日
終わり 所感(反省と今後) お問い合わせ先

社外向けの概要には、ご請求がご注文どおりの5箱分になることも書いています。取引先が気にするのは、自社の手元に何が残り、何を払うことになるかだからです。

項目ごとの書き方

宛先・提出日・件名

宛先は、顛末書を求めた人か、会社の決まりで決まっている人(部長・社長など)にします。件名は「何についての顛末書か」がわかるように、相手の名前とできごとを入れます。「ご報告」だけでは、あとから探せません。

前文

「〇〇の件について、その顛末を下記のとおりご報告いたします。」の1文で足ります。社外向けは、ここでお詫びを1回だけ書きます。本文にお詫びを何度も重ねるより、事実と対策を正確に書くほうが伝わります。

発生日時・発生場所・関係者・気づいたきっかけ

日時は「16:30ごろ」のように、わかる範囲で時刻まで書きます。起きた日時と気づいた日時がずれるときは、両方を書きます。記入例では、入力したのは10月19日、気づいたのは21日のお電話でした。関係者は所属と人数を書き、社外の人は会社名と部署まで書きます。

概要

最初の2〜3文で、何が起き、どれだけの影響があり、今どうなっているかを書きます。経緯の表を読まなくても、ここだけで全体がわかるようにします。

経緯(時系列)

1行に1つの時刻を書き、起きたこと・わかったことは「できごと」、自分たちがしたことは「対応」の列に分けます。日付が変わる行と最初の行には日付と曜日を入れ、同じ日の行は時刻だけにします。記入例の10月20日の行(倉庫課が出荷を準備した)のように、誤りを止められたかもしれない場面も1行として残しておくと、再発防止策を考えるときに使えます。

原因

直接の原因(何をして、何をしなかったか)と、その背景(手順や仕組みのどこに穴があったか)を分けて書きます。「不注意だった」で止めると、対策が「気をつける」で終わります。背景まで書くと、2人で確かめる、仕組みで注意を出す、といった、人が変わっても続く対策が出てきます。ほかの人の名前を挙げて責める書き方はしません。

損害・影響

お金で表せる損害は、項目・金額・メモ(数量と単価、請求書などの出どころ)を1行ずつ書き、合計を出します。お金で表せない影響は、「仕事への影響」と「お客様・取引先への影響」に分けて書きます。影響がないときも「なし」と書きます。空欄だと、書き忘れなのか、影響がないのかがわかりません。

再発防止策

対策ごとに、担当と、いつから始めるか(いつまでにするか)を書きます。記入例のように、人のやり方を変える対策(2人で読み合わせる)と、仕組みを変える対策(注意の画面)を組み合わせると、1つが守られなかったときにも防げます。

所感(反省と今後)

社内向けの最後に、書いた人の反省と、今後どうするかを2〜3文で書きます。自分の行動で足りなかったことを認め、言い訳は書きません。所感が長くなると始末書に近づくので、顛末書では短くまとめます。

顛末書の例文

記入例とは別の場面の例文です。会社・数字はすべて架空です。

場面 欄 例文
店舗の開店の遅れ(社内向け) 概要 11月2日(月)、駅前店の開店が10時から10時25分に遅れました。開店の担当者が店の鍵を前の晩に本部に置いたまま帰り、朝に取りに戻ったためです。開店を待っていたお客様4名には、店長がお詫びしました。
社用のノートパソコンの破損(社内向け) 原因 ・直接の原因:打ち合わせの席を移るとき、ふたを開けたままパソコンを片手で持ち、机の角に当てて落とした。・その背景:会議室の机の間が狭く、パソコンを持ち運ぶときに袋に入れる決まりがなかった。
打ち合わせの日時の連絡の誤り(社外向け) 再発防止策 打ち合わせの日時をメールでお知らせするときは、送る前に、予定表と日付・曜日を見比べます。日時を変えたときは、変えたあとの日時を件名に入れてお知らせします(11月4日から)。

例文の「概要」は、何が・どれだけ遅れ・なぜか・お客様への影響の順で書いています。「原因」は、直接の原因と背景の2つに分けています。社外向けの「再発防止策」は、相手から見て何が変わるかと、始める日を書いています。

よくある書き間違い

  • 事実と推測が混ざる:「〜と思われる」は経緯の表に入れず、原因の欄で「推測」と分けて書きます
  • 時刻がない、または「午前中」「夕方」とぼかす:わかる範囲で時刻まで書き、わからないときは「9時ごろ」と書きます
  • 言い訳や、ほかの人のせいにする書き方:「〇〇さんの確認が遅れたため」ではなく、手順のどこに穴があったかとして書きます
  • 損害を「少し」「軽微」とぼかす:金額・数量・時間で書きます
  • 「再発防止に努めます」で終わる:何を、誰が、いつから変えるかを書きます
  • 所感が長い反省文になる:顛末書は事実の報告が中心です。お詫びと誓いを中心に書くよう求められたら、始末書を使います

手書きで出すときと、出し方

会社から手書きで出すように言われたときは、このテンプレートを印刷して書き入れるか、記入例の文を便箋に書き写します。手書きでも、欄の順番(発生日時、経緯、原因、損害、再発防止策、所感)は同じです。

確かめること 内容
いつ出すか 対応が落ち着き、原因と損害がわかったら、なるべく早く出します。記入例は、気づいた2日後(10月23日)に出しています
形式 Word・手書き・社内のシステムのどれで出すか。会社の見本があれば、それに合わせます
押印・署名 氏名の横に印が要るか
渡し方 手渡しか、メールか。封筒に入れるときは、表に「顛末書」、裏に所属と氏名を書いておくと、受け取った人が中身と差出人をすぐにわかります
写し 出した顛末書の写しを、自分の手元か部署に残します。再発防止策が進んでいるかを、あとで確かめるときに使います

トラブルのあとに出す書類の使い分け

報告すること 使うテンプレート
起きたことの一部始終と、原因・損害・再発防止策を、会社や取引先に報告する このテンプレート(顛末書)
自分のミスについて、会社にお詫びし、再発防止を誓う 始末書のテンプレート
対応の途中から、第一報・続報・完了報告として、経緯を時系列で伝える 経緯報告書のテンプレート
お客様からのお申し出(苦情・ご指摘)の内容と対応を共有する クレーム報告書のテンプレート
仕事中の物損・社用車のこすり傷・小さなけがを、社内で上司に報告する 事故報告書(社内用)のテンプレート
事故にはならなかったが、ヒヤリとしたできごとを報告する ヒヤリハット報告書(社内用)のテンプレート

顛末書と経緯報告書は、中身が近い書類です。取引先から「経緯」の説明を求められたら経緯報告書(対応の途中の第一報・続報にも使えます)、「顛末書」を求められたら、このテンプレートの社外向けを使います。

毎月の報告を楽にするには

顛末書は、トラブルのあとにそのつど書く書類です。記入例の再発防止策(2人で読み合わせる、注意の画面を出す)が続いているかは、そのあとの毎月の業務の報告で確かめていくことになります。毎月の業務の結果をまとめる型は、業務報告書・月報のテンプレートで配っています。

おまかせレポートは、毎月同じ型で出す報告書やレポートの作成を、元のデータを共有ドライブに入れていただくだけで引き受けます。今お使いの書式をそのまま再現し、人が元データと数字を突き合わせてから納品します。どんな仕上がりになるかは、架空の会社で作った実物サンプル集で見られます。今お使いの報告書を1本お預かりして、同じ型で1回分を作る無料のお試しも受け付けています。

よくある質問

Q.顛末書と始末書は、どちらを出せばいいですか?

会社や取引先から求められた書類を出します。起きたことを正しく知りたいときは顛末書、本人のお詫びと再発防止の誓いを求めるときは始末書が使われることが多く、両方を求められることもあります。どちらかわからないときは、求めた人に確かめます。書類の名前や書き方が、社内の決まりで決まっている会社もあります。

Q.顛末書は誰が書きますか?

多いのは、トラブルを起こした当事者か、対応した担当者です。部署の責任者がまとめて書くこともあります。取引先に出す社外向けは会社として出すので、差出人を部長など責任者の名前にすることが多くあります。記入例も、社内向けは本人、社外向けは業務部長が出しています。

Q.原因がまだわからないうちに出してもいいですか?

顛末書は一部始終をまとめる書類なので、原因や損害がわかってから出すのが基本です。急ぎの報告は、先に口頭やメールで、わかっている事実と次に報告する日時を伝えます。途中の報告を書面で出すなら、第一報・続報・完了報告の欄がある経緯報告書のテンプレートが使えます。

Q.顛末書を出すと、処分を受けるのですか?

顛末書は、起きたことを会社が正しく知るために求められることが多い書類です。出したあとの扱い(処分や評価との関係)は会社ごとに違い、このページでは判断しません。気になるときは、会社の就業規則を確かめ、人事の担当者に相談してください。

Q.WordとExcelのどちらを使えばいいですか?

中身は同じ欄です。文章を書く部分が多いのでWordが書きやすく、Excelは損害・費用の合計が数式で出て、社内向けと社外向けを1つのファイルで作れます。Word版の表の行は、いちばん下の行の右端の欄でTabキーを押すと足せます。

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