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進捗報告書のテンプレート(Excel・Word・進捗率と遅れの判定を数式で)

委託先から発注者へ、プロジェクトが予定どおり進んでいるかを週ごと・月ごとに報告する進捗報告書のテンプレートです。Excelは、タスクごとに全体・予定・終えた量を入れると、進捗率・予定との差・遅れの判定が数式で出て、線表も自動で引けます。同じ欄のWord版と記入例つき。

無料でダウンロード(登録なし)

Microsoft 365・Excel 2016 以降と Google スプレッドシート(PowerPoint は Google スライド)で開けます。社内で自由に書き換えて使ってください(再配布・販売はご遠慮ください)。

毎月の作成の管理には、作成進捗の管理表や送る前のチェックリスト(お役立ち資料・無料)も使えます。

記入例(数字・社名は架空)

進捗報告書のテンプレート(Excel・Word・進捗率と遅れの判定を数式で)の記入例(進捗報告のシート)
記入例:進捗報告のシート
進捗報告書のテンプレート(Excel・Word・進捗率と遅れの判定を数式で)の記入例(タスクの進捗のシート)
記入例:タスクの進捗のシート
進捗報告書のテンプレート(Excel・Word・進捗率と遅れの判定を数式で)の記入例(線表のシート)
記入例:線表のシート
進捗報告書のテンプレート(Excel・Word・進捗率と遅れの判定を数式で)の記入例(進捗報告(Word・1ページ目))
記入例:進捗報告(Word・1ページ目)
進捗報告書のテンプレート(Excel・Word・進捗率と遅れの判定を数式で)の記入例(進捗報告(Word・2ページ目))
記入例:進捗報告(Word・2ページ目)

このテンプレートのポイント

  • 1枚目は報告の本文(全体の状況・結論・今週の実施内容・遅れと課題・来週の予定・ご確認とお願い)、2枚目はタスクごとの進捗の表(別紙)、3枚目は線表です
  • 進捗率は「何割くらい」ではなく、ページ・項目・件など数えられる量で出します。タスクごとに全体の量、基準日までに終える予定だった量、終えた量を入れると、進捗率と差(pt)が数式で出ます
  • 判定(完了・予定どおり・やや遅れ・遅れ・着手前)も数式です。終了予定を過ぎても終わっていないタスクと、差が「遅れと判定する差」(初めは10pt)以上のタスクが「遅れ」になります
  • 全体の進捗率は、タスクの重み(人日)で平均します。1枚目の全体の状況には、2枚目から予定と実績の進捗率・差・判定と、遅れているタスクの数が入ります
  • 記入例は、架空のWeb制作会社が発注者に出す、コーポレートサイトのリニューアルの週次報告です(実績46.1%、予定48.8%、判定はやや遅れ)

進捗報告書とは、プロジェクトや委託された仕事が、予定どおりに進んでいるかを、発注者や上司に途中で伝える書類です。Webサイトの制作、システムの導入、業務の立ち上げのように、期限と成果物が決まった仕事で、週ごと・月ごとに出します。発注者が知りたいのは「予定どおりか」「遅れているなら、なぜで、期限に間に合うか」「こちらがすることは何か」の3つです。

このテンプレートは、Excelの3つのシートで進捗報告書を作ります。1枚目は報告の本文、2枚目はタスクごとの進捗の表(別紙)、3枚目は線表です。2枚目にタスクごとの量を入れると、進捗率・予定との差・遅れの判定が数式で出て、1枚目の「全体の状況」と3枚目の線表にも入ります。1枚目と同じ欄のWord版もあり、2ページ目に別紙のタスクの表を付けています。

テンプレートの中身(3シート)

シート 書くこと 発注者が知りたいこと
1. 進捗報告 報告先、報告者、案件名、報告日、区分(週次・月次)、対象期間、基準日、全体の期間、次回の報告/全体の状況(数式)/結論(3行)/今週の実施内容/遅れ・課題と対応(期限・状況)/来週の予定/ご確認・お願い 予定どおりか。こちらがすることは何か
2. タスクの進捗(別紙) タスク(数える単位)、担当、開始予定、終了予定、重み(人日)、全体の量、予定の量、終えた量、メモ どのタスクが、どれだけ遅れているか
3. 線表 書き込まない(2枚目から数式で出る) いつ何をする予定か。今どこにいるか

数式は次のとおりです。色の付いた欄が数式で、白い欄に数字と文を入れます。

  • 予定の進捗率=予定の量÷全体の量、実績の進捗率=終えた量÷全体の量(どちらも100%まで)
  • 差=実績の進捗率−予定の進捗率(pt)
  • 判定:終えた量が全体の量に届けば「完了」。終了予定が基準日より前で、終わっていなければ「遅れ」。予定も実績も0なら「着手前」。それ以外は、差が「遅れと判定する差」(初めは10pt)以上の遅れなら「遅れ」、それより小さい遅れなら「やや遅れ」、遅れていなければ「予定どおり」
  • 全体の進捗率=タスクごとの進捗率を、重み(人日)で平均したもの。全体の判定も、全体の差で同じように決めます
  • 判定ごとのタスクの数と、1枚目の全体の状況(予定・実績の進捗率、差、判定、遅れ・やや遅れのタスクの数、完了したタスクの数)
  • 線表:開始予定のいちばん早い日の週(月曜日)から11週分。開始予定から終了予定までの週に■、基準日の週に▼が出ます

区分(週次・月次)と、遅れ・課題の状況(済・対応中・未着手)は、一覧から選べます。空欄のファイルのタスクの表は12行です。

進捗率は「数えられる量」で出す

このテンプレートでは、進捗率を担当者の感覚ではなく、数えられる量から出します。「7割くらい」は人によって、また報告のたびに変わりますが、「20ページのうち14ページ」は誰が数えても同じです。予定の量も数で決めておくと、遅れが何ページ分かを発注者と同じ数字で話せます。

タスクの例 数える単位 全体の量の例
ページの制作・デザイン ページ 20ページ
システムの設定 設定の項目 40項目
表示・動作の確認(テスト) 確認項目 120項目
マニュアルの作成 章 12章
データの移行 件 180件
要件の整理・打ち合わせ 決めること 12項目

タスクの大きさがそろわないときのために、重み(人日)の列があります。重みは、そのタスクにかかる見込みの作業の量(1人で何日分か)です。重い作業が遅れると、全体の進捗率も大きく下がります。重みがわからないときは、すべて1を入れると、タスクの数での平均になります。

数で書く報告の例は、報告書の書き方の記事の例文8(遅れている仕事の報告)と例文12(制作の進捗報告)にもあります。

ExcelとWordのどちらを使う?

進捗を毎週・毎月追うなら、Excelを使います。タスクの量を書き換えるだけで、進捗率・差・判定・線表・1枚目の全体の状況までがそろいます。先週のファイルをコピーして基準日と量を書き換えれば、次の報告になります。

発注者の決まりでWordの書式を求められるときは、Word版を使います。1ページ目に全体の状況から遅れ・課題まで、2ページ目に来週の予定、ご確認・お願い、別紙のタスクの表を入れています。Word版には数式がないので、進捗率(終えた量÷全体の量)と差(実績−予定)は計算して書き入れます。

記入例:コーポレートサイトのリニューアルの週次報告(第5週)

記入例は、架空のWeb制作会社「株式会社ことのは制作」が、架空の発注者「株式会社つばめ運輸」に出す、コーポレートサイトのリニューアル(全20ページ、9月28日〜12月10日)の週次の報告です。対象期間は10月26日〜30日、基準日は10月30日です。

タスク(数える単位) 担当 予定 実績 差 判定
要件の整理(決める項目) 当社 100.0% 100.0% 0.0pt 完了
ワイヤーフレーム(ページ) 当社 100.0% 100.0% 0.0pt 完了
デザインの作成(ページ) 当社 70.0% 70.0% 0.0pt 予定どおり
原稿・写真のご提供(ページ) 貴社 75.0% 45.0% −30.0pt 遅れ
デザインのご確認(ページ) 貴社 50.0% 45.0% −5.0pt やや遅れ
ページの制作(ページ) 当社 20.0% 25.0% +5.0pt 予定どおり
お問い合わせフォームの設定(項目) 当社 0.0% 0.0% 0.0pt 着手前
表示・動作の確認(確認項目) 当社 0.0% 0.0% 0.0pt 着手前
公開の準備・公開(作業) 当社・貴社 0.0% 0.0% 0.0pt 着手前
全体(重みで平均) - 48.8% 46.1% −2.7pt やや遅れ

全体の進捗は46.1%で、予定の48.8%より2.7pt遅れています。遅れと判定する差(10pt)より小さいので、全体の判定は「やや遅れ」です。遅れの主な原因は、原稿・写真のご提供が20ページのうち9ページ(予定は15ページ)であることで、このタスクだけで差が−30.0ptあります。当社のデザインとページの制作は、予定どおりか予定より進んでいます。

結論の3行目には「残り11ページの原稿を11月6日(金)までにいただければ、12月10日の公開に間に合います」と、期限に間に合わせる条件を書いています。ご確認・お願いの欄には、原稿のほかに、ご確認待ちのデザイン1ページと、旧サイトのお知らせ記事を移す範囲のご判断を、それぞれ期限つきで並べています。会社・人・数字はすべて架空です。

項目ごとの書き方

見出し:対象期間と基準日

対象期間は、この報告で扱う週(月)です。基準日は、進捗を数えた日で、ふつうは対象期間の最後の日にします。2枚目の予定の量・終えた量は、どちらも基準日の時点の量を入れます。次回の報告の日も書いておくと、発注者が次にいつ状況がわかるかを知れます。

1. 全体の状況

2枚目から数式で入る欄です。書き換えずに、そのまま出します。判定の言葉(予定どおり・やや遅れ・遅れ)を、報告のたびに言い換えないことが大切です。同じ言葉で出し続けると、発注者は前回の報告と並べて変化を読めます。

2. 結論(3行で)

1行に1つずつ、①全体の進捗率(予定と実績)と判定、②遅れの原因(遅れがなければ、予定どおりと言える根拠)、③期限に間に合うか、間に合わせる条件、の3行で書きます。

「おおむね順調に進んでおります」は、予定と比べた数字がないので、結論になりません。「全体の進捗は46.1%で、予定の48.8%より2.7pt遅れています」のように書きます。

3. 今週の実施内容

今週したことと、その結果の累計を書きます。累計には予定の数を並べると、表を見なくても遅れがわかります(例:「累計9ページ(予定は10ページ)」)。打ち合わせで決まったことも、ここに書きます。

4. 遅れ・課題と対応

すでに起きている遅れと、これから起きそうな課題(リスク)を、1件ずつ書きます。影響には、期限・費用・成果物のどれにどう響くかを書き、対応には誰が何をいつまでにするかを書きます。状況は、済・対応中・未着手から選びます。記入例の2件目(旧サイトのお知らせ記事の移し方が未定)のように、まだ遅れていなくても、決まらないと日数が変わることは早めに出します。

5. 来週(次回まで)の予定

委託先がすることを、期日と担当つきで書きます。次の報告で、この予定どおりにできたかを確かめられるように、数のわかる書き方にします(例:「デザインの作成:残りの6ページ」)。

6. ご確認・お願い

発注者にしてほしいことを、期限つきで書きます。来週の予定の表に混ぜると、発注者が自分の宿題に気づきません。期限を過ぎたときの影響は、4. 遅れ・課題と対応の欄に書いておきます。

タスクの進捗(別紙)

タスクは、成果物か作業のまとまりで10個前後に分けます。細かく分けすぎると、毎回の入力が報告の手間になります。何をもって「終えた」とするかは、タスクごとに決めておきます。記入例では、当社がデザインを作り終えたこと(デザインの作成)と、貴社が確認を終えたこと(デザインのご確認)を、別のタスクにしています。

計画を見直したときは、全体の量や終了予定を書き換え、変えたことと理由を、遅れ・課題の欄か結論に書きます。黙って予定の量を書き換えると、遅れが表から消えてしまいます。

遅れと判定する差は、初めは10ptです。期間が短い案件や、少しの遅れも見逃せない案件では、5ptなどに下げます。

よくある書き間違い

  • 「おおむね順調」「鋭意対応中」で済ませる:予定と実績の数字と、遅れの量を書きます
  • 予定を毎回書き換えて、遅れが見えなくなる:計画を変えたときは、変えたことと理由を書きます
  • 発注者の作業を表に入れない:原稿・確認・判断も、担当を「貴社」にしてタスクの表に入れます
  • 作業を始めたら50%と書く:進捗率は終えた量で出します。始めただけのタスクは、終えた量が0なら0%です
  • 遅れを最後に小さく書く:遅れは結論と全体の状況に書きます。遅れが大きくなってから知らされると、発注者が打てる手が減ります

業務報告書・ほかの報告書との使い分け

進捗報告書と業務報告書は、どちらも委託先から発注者に定期的に出しますが、伝えることが違います。進捗報告書は「プロジェクトが予定どおりか」、業務報告書は「毎月続く業務の実績(件数・時間・目標の達成)」です。サイトの制作のように終わりがある仕事は進捗報告書、カスタマーサポートの運用のように毎月続く仕事は業務報告書を使います。立ち上げの期間は進捗報告書、運用が始まってからは業務報告書、と切り替えることもあります。

報告すること 使う報告書
プロジェクトが予定どおり進んでいるか(途中の報告) 進捗報告書(このページ)
毎月続く業務の実績(件数・時間・目標) 業務報告書・月報
修理・交換など作業1件ごとの結果 作業報告書
調べたことの結果と提案 調査報告書
決まった様式がない1回きりの報告 基本の報告書

毎週・毎月の報告書づくりを楽にするには

方法 向いている場合 残る手間
このテンプレートを使う 案件が1〜2件、タスクが10個前後 量の書き換え、結論と課題の文
集計を自動にする タスク管理のツールに、予定と実績がすでに入っている 仕組みを作る手間と、ツールを変えたときの直し
作成を任せる 案件や発注者が多く、発注者ごとに書式が違う 元のデータを送るだけ。仕上がりの確認

集計を自動にする方法は「月次報告書を自動で作る方法」で比べています。

おまかせレポートでは、毎週・毎月同じ型で出す報告書を、データや集計表を共有ドライブに入れていただくだけでお作りします。発注者ごとの書式もそのまま再現します。当社の名前は入れず、所見やコメントは下書きとしてお渡しし、御社で確かめてから御社の名前で出していただきます。

今お使いの報告書を1回分お預かりして、同じ型で作る無料のお試しも受け付けています。

よくある質問

Q.進捗報告書と業務報告書は、どう違いますか?

進捗報告書は、期限と成果物が決まったプロジェクトが、予定どおり進んでいるかを伝える書類です。業務報告書は、毎月続く業務の実績(件数・時間・目標の達成)を伝える書類です。サイトの制作やシステムの導入のように終わりがある仕事は進捗報告書、問い合わせ対応のように毎月続く仕事は業務報告書を使います。

Q.進捗率はどうやって出せばいいですか?

数えられるもので出します。ページを作る仕事ならページ数、設定なら項目の数、テストなら確認項目の数です。全体の量のうち、基準日までに終えた量の割合が実績、終える予定だった量の割合が予定の進捗率です。「7割くらい」と感覚で書くと、報告のたびに数字がぶれ、遅れに気づくのが遅れます。

Q.週次と月次のどちらで出せばいいですか?

発注者との取り決めに合わせます。期間が数か月の案件や、発注者の作業(原稿・確認)が多い案件は、週次にすると遅れに早く気づけます。期間の長い案件は月次にし、遅れが出たあいだだけ週次にする方法もあります。テンプレートの「区分」は、週次・月次を一覧から選べます。

Q.発注者の作業も、タスクの表に入れるのですか?

入れます。担当を「貴社」にして、委託先の作業と同じ表で数えます。発注者の作業が遅れても、表に入っていないと、遅れの原因を数字で示せません。記入例でも、原稿・写真のご提供とデザインのご確認を、貴社のタスクにしています。

Q.遅れを報告するときに、気をつけることは?

遅れの量(予定の量と終えた量)、原因、期限に間に合わせる条件を、結論の欄に書きます。発注者の作業が遅れているときも責める書き方はせず、残りの量と、いつまでにいただければ間に合うかを書きます。間に合わない見込みなら、先に出す範囲を絞る案などを添えて、早めに相談します。

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