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書類作成代行の費用相場:報告書作成代行・オンラインアシスタントとの違い

書類作成代行の費用相場:報告書作成代行・オンラインアシスタントとの違い

この記事のポイント

  • 社内の書類づくりの頼み先は、クラウドソーシングの個人、資料作成代行会社、オンラインアシスタント、レポート作成代行、自動化の仕組みづくりの5つで、料金を数える単位(ページ・時間・件数・構築1回)が違います
  • 公開されている料金の例(2026年11月時点)では、資料作成のページ単価は個人の出品で1,500円、会社で3,000円〜15,000円でした
  • 調べたオンラインアシスタント4社は、いずれも月の時間数で料金が決まる形で、月10時間の料金は27,500円〜46,000円でした
  • 官公署に出す書類や、権利義務・事実証明に関する書類の作成は行政書士の業務とされています(行政書士法 第1条の3・第19条)。この記事では、社内や取引先に出す月次の報告書・資料の作成を扱います
  • 頼む前に、書類の一覧、元データの渡し方、どこまで任せるか、数字を確かめる人、締め日、契約期間を決めておくと、見積りを比べやすくなります

書類作成代行とは、会社で作る報告書・資料・集計表などの作成を、外部の人や会社に任せることです。頼み先は、クラウドソーシングの個人、資料作成代行会社、オンラインアシスタント、レポート作成代行、自動化の仕組みづくりの5つに分かれ、料金の数え方も、毎月続けるときの手間も違います。

どこに頼むかの目安は、次のとおりです。

  • 1回きりの資料で、見た目と構成が大事なら、資料作成代行会社。数枚の手直しならクラウドソーシングの個人
  • 報告書のほかに、経理や秘書などの細かな事務もまとめて頼みたいなら、オンラインアシスタント
  • 毎月・毎週、同じ型の報告書を何本も作っているなら、レポート作成代行
  • データを社外に出せない、社内で回したいなら、自動化の仕組みづくり

この記事では、5つの頼み先の比較、公開されている料金の例、頼む前に決めることをまとめます。

この記事は、レポート作成代行(おまかせレポート)を提供している inovie株式会社 が書いています。他社の料金は、公開されている料金ページを2026年11月3日に開いて確かめたものだけを、出典つきで載せています。

探している「書類」は、社内向けの報告書ですか、役所に出す書類ですか

「書類作成代行」という言葉は、2つの違う仕事を指して使われます。

社内・取引先向けの書類 官公署に出す書類など
例 月次の業績報告、経営会議の資料、取引先への定期報告、稼働報告、提案書 許認可の申請書類など、役所に提出する書類
頼み先 この記事で比べる5つ 行政書士

行政書士法では、官公署に提出する書類や、その他の権利義務・事実証明に関する書類を、他人の依頼を受け報酬を得て作ることを行政書士の業務としています(行政書士法 第1条の3)。そして、行政書士・行政書士法人でない者は、いかなる名目によるかを問わず、報酬を得て業としてこの業務を行えないと定めています(同 第19条。ただし書きがあります)。2026年1月1日に施行された改正(令和7年法律第65号)で、業務を定める条文は第1条の2から第1条の3に移り、第19条には「他人の依頼を受けいかなる名目によるかを問わず報酬を得て」という言葉が加わりました。改正前の条番号で書かれた解説もあるので、条文は e-Gov で確かめてください。

おまかせレポートは、官公署に提出する書類や、こうした行政書士の業務に当たる書類は作りません。手元の書類が当たるかどうかは書類ごとに判断が分かれるため、迷うときは行政書士に相談してください。この記事で扱うのは、社内や取引先に出す報告書・資料の作成です。

書類作成代行の頼み先は5つ:料金の形・品質・手間の比較

頼み先 料金の形 向く仕事 品質の担保 毎月続けるときの手間
クラウドソーシングの個人 1件・1ページ・時給。依頼ごとに決める 1回きりの資料、数枚の手直し、手順が決まった転記 その人の経験しだい。評価や実績を見て選ぶ 手順書と手本を用意して教える。辞めたら探し直す
資料作成代行会社 ページ単価。企画構成費や最低発注金額が別にあることも 提案書・営業資料など、見た目と構成が大事な資料 構成やデザインの担当が作る。修正の回数は契約しだい 依頼のたびに見積もりと発注をする
オンラインアシスタント 月の時間数(月10〜30時間など)。契約期間で月額が変わる 報告書に加えて、経理・秘書・データ入力などもまとめて頼む 担当のアシスタント(チームのことも)。作り方は依頼側が伝える 作業を指示し、残りの時間を見る。超えると追加の料金
レポート作成代行 月額+件数(例:月3万円で5件まで) 毎月・毎週、同じ型でくり返す報告書 型を決め、元データと数字を突き合わせて確かめる(体制は会社による) データを渡し、届いたものを確かめる
自動化の仕組みづくり 構築ごとの費用(個別見積り、1レポート単位など) 件数が多い、データを社外に出せない、社内で回したい 作るときに検証する。作った後は社内で確かめる 社内で回す。元データの形が変わると直しが要る
頼み先を4つの問いで選ぶ図。Q1 官公署に出す書類や、権利義務・事実証明に関する書類なら、行政書士に相談する(この記事の対象外)。Q2 1回きりの資料なら、見た目と構成が大事なものは資料作成代行会社、数枚の手直しは個人。Q3 データを社外に出せないなら、自動化の仕組みづくり。Q4 報告書以外の細かな事務もまとめて頼みたいなら、オンラインアシスタント。どれにも当たらず、毎月同じ型の報告書を作っているなら、レポート作成代行
図1 社内の書類を外に出すときの、頼み先の選び方

クラウドソーシングの個人:1回きりなら手軽。毎月続けるには教える手間がかかる

ランサーズやココナラでは、1ページ単位やパッケージで資料作成を出品している個人がいます。1回きりの資料や、既存の資料の手直しを頼むなら手軽です。毎月の報告書を頼む場合は、作り方の手順書と手本を渡して教える必要があり、その人が続けられなくなると、探し直しと教え直しになります。

資料作成代行会社:見た目と構成が勝負の資料に向く

提案書、営業資料、会社案内のように、構成と見た目で伝わり方が変わる資料に向いています。料金はページ単価が中心で、企画構成の費用や最低発注金額が別にかかる会社もあります。毎月同じ型の報告書を作る使い方では、依頼のたびに見積もりと発注をする形になります。

オンラインアシスタント:月の時間で、いろいろな事務をまとめて頼む

月10〜30時間などの契約時間の中で、報告書の作成に限らず、経理、秘書、データ入力などを頼めます。仕事の幅が広い反面、作り方は依頼する側が伝え、残りの時間を見ながら頼む作業を調整します。時間を超えると追加の料金がかかるサービスが多いので、毎月の作業時間の見込みが立っていると使いやすくなります。

レポート作成代行:毎月同じ型の報告書を、件数で頼む

毎月・毎週くり返す報告書を、件数で頼む形です。今の型(書式・グラフ・言い回し)を決めておけば、データを渡すだけで同じ型の報告書が届きます。頼めるものと向かないものは、柱の記事月次レポート・報告書の作成代行とはにまとめています。

自動化の仕組みづくり:件数が多い、データを社外に出せない

社内の環境で、データを入れれば報告書ができる仕組みを作ってもらう方法です。データが社外に出ず、毎月の作業は社内で回します。Looker Studio などのダッシュボードで作る場合の考え方は、Looker Studio の構築を外注する前ににまとめています。

書類作成代行の費用相場は?公開されている料金の例

各社の料金ページを2026年11月3日に開いて、原文で確かめた料金です。料金は変わることがあるので、頼む前に各ページで確かめてください。

頼み先 名前 料金 条件 出典
個人 ランサーズの出品の例 新規作成30,000円(基本料金15,000円+1枚1,500円) 10枚で計算した価格。既存の資料の手直しは25,000円 ランサーズ
個人 ココナラの出品の例 1ページ1,500円(最低4,000円〜) 当日納品は+10,000円 ココナラ
個人 ランサーズの募集の例 5万円程度 LINE広告2アカウントの月次レポート。合計15〜20時間の想定 ランサーズ
資料作成代行会社 VIRTUAL PLANNER ページデザイン 1ページ15,000円、企画構成 50,000円〜 税別。最低発注価格は新規取引先30万円 VIRTUAL PLANNER
報告書の作成代行 クラリテ 報告書・レポート作成 基本料金 1ページ3,000円 作業項目ごとに見積り。納期は最短4営業日 クラリテ
オンラインアシスタント フジ子さん 月20時間 62,400円、月30時間 92,700円 税別(税込68,640円・101,970円)。契約期間1ヶ月の自動更新 フジ子さん 料金プラン
オンラインアシスタント CASTER BIZ アシスタント 月10時間 46,000円(1ヶ月プラン)、月30時間 132,000円(6ヶ月プラン) 税別。月10時間は12ヶ月プランなら37,000円 キャスタービズ 料金プラン
オンラインアシスタント タスカル 月10時間 44,000円(3ヶ月プラン)〜27,500円(年間プラン) 月10時間から、3か月以上で契約 タスカル
オンラインアシスタント i-STAFF 月30時間〜 114,000円(3カ月契約)〜81,000円(12カ月契約) 税別。期間限定の料金の表示もある i-STAFF
レポート作成代行 おまかせレポート 月30,000円で5件まで、6件目から1件月5,000円 税別。初期費用0円、最低契約期間6ヶ月 このページの下の節
自動化の仕組みづくり リンクアット・ジャパン Looker Studio のレポート作成 1レポート33,000円 税込。同社のフォーマットをもとに作る リンクアット・ジャパン

表から読み取れることは、次の3つです。

  • オンラインアシスタントは、調べた4社とも月の時間数で料金が決まります。 うち3社(CASTER BIZ、タスカル、i-STAFF)は、契約期間が長いほど月額が下がります。表の料金を時間で割ると、1時間あたり約2,700〜4,600円でした
  • ページ単価は、何に対する料金かで幅があります。 今回見た例では、個人の出品が1ページ1,500円、会社が1ページ3,000円(報告書の作成)〜15,000円(デザイン)でした。会社は2社だけなので、これを相場とは言えません
  • 単位がそろっていません。 ページ・時間・件数・構築1回と数え方が違い、税込と税別も混ざっています。比べるときは、自社の書類の量で「毎月の総額」に直します
料金を数える単位の違いを4つ並べた図。ページ単価(個人・資料作成代行会社)はページ数が増えると高くなり、1回きりの資料に向く。時間(オンラインアシスタント)は作業時間が増えると高くなり、いろいろな事務をまとめて頼むのに向く。件数(レポート作成代行)は報告書の本数が増えると高くなり、毎月同じ型の報告書に向く。構築1回(自動化の仕組みづくり)はつなぐデータや画面が増えると高くなり、作った後は社内で回す
図2 料金の数え方と、何が増えると高くなるか

頼む前に決めること(チェックリスト)

見積りを比べる前に、次の10項目を社内で決めておきます。ここが決まっていないと、頼み先ごとに前提が変わり、料金を比べられません。

  1. 書類の一覧:書類の名前、頻度(毎月・毎週)、本数、1本のページ数、締め日
  2. 官公署に出す書類が混ざっていないか:混ざっていたら分けて、行政書士に相談する
  3. 元データの場所と渡し方:共有ドライブに入れる、CSVで送る、閲覧用の権限を渡す
  4. 社外に出せないデータ:個人情報や取引先の情報を伏せられるか。伏せられないなら自動化を考える
  5. 型:今の書式のまま作ってもらうか、作り直すか。手本になる1回分を用意する
  6. どこまで任せるか:転記、集計、グラフ、体裁、所見の下書き。所見の最終確認と、誰の名前で出すかは社内で決める
  7. 数字を確かめる人:元データとの突き合わせを、頼み先と社内のどちらが、どの段階でするか
  8. 納期と急ぎの扱い:「翌月5営業日まで」など、締めから納品までの日数
  9. 修正の範囲:毎月の軽い修正が料金に含まれるか、型を変えるときの費用
  10. 契約と情報の扱い:最低契約期間と解約の条件、秘密保持契約、解約後のデータの削除

1の書類の一覧は、レポート業務の棚卸し・費用の試算シートに書き出すと、今かかっている時間と費用、外に任せた場合の月額の目安が出ます。

顧客データや売上データを渡すときの注意(個人を特定できる列を外す、閲覧だけの権限で渡す、委託先に確かめる項目)は「レポート作成を外注するときのセキュリティ」で説明しています。

実物で見る:毎月の報告書を任せたときの納品物

毎月同じ型で作る報告書を任せると、何が届くのか。おまかせレポートで作った、経営会議の月次業績報告(全7ページ)から2ページを載せます。社名・数字はすべて架空です。

経営会議の月次業績報告のサマリー。売上高412.6百万円(予算比103.7%、前年比+11.2%)、営業利益43.6百万円(予算比103.3%、営業利益率10.6%)、受注残1,286百万円(前月末比+4.1%)を並べ、累計の営業利益は予算比98.9%で未達が残ると一文で書いている

サマリーのページでは、売上高・営業利益・受注残の3つを予算比と前年比つきで並べ、見出しで今月の結論を一文で言い切っています。数字は会計システムの月次試算表と予算のシートから、毎月同じ手順で出します。

来月の論点のページ。累計の営業利益の未達をどう取り戻すかなど論点3つと、議題・担当・期限を並べた決めることの表、11月の見通しとして売上高418.0百万円・営業利益45.5百万円・新規受注35件を載せている

最後の「来月の論点」のページは、数字の変化から下書きしたものです。会計上の判断や数字の確定は会社側で行い、経営企画が論点を仕上げて会議に出す、という分担です。全ページは経営会議の月次業績報告のサンプルで、ほかの業種を含む6種類はレポートの実物サンプル集で見られます。自社で作る場合は、月次の経営会議資料のテンプレートも使えます。経営企画・経理の方に向けた頼み方は、経営企画・経理向けのページにまとめています。

おまかせレポートに頼む場合の料金

おまかせレポートのレポート作成代行は、初期費用0円、基本料金が月額30,000円(税別、5件まで)、6件目からは1件につき月5,000円です。毎月の報告書1本を1件として計算すると、次のようになります。

毎月の報告書の本数 計算 月額(税別) 1件あたり
3本 基本料金のみ 30,000円 10,000円
5本 基本料金のみ 30,000円 6,000円
8本 30,000円+3件×5,000円 45,000円 5,625円
12本 30,000円+7件×5,000円 65,000円 約5,417円

引き受けるのはレポートの作成だけです。データは共有ドライブに入れるか、送っていただくだけで、御社のテンプレートとトンマナ(書式・色・言い回し)をそのまま再現します。AIと人で作り、人が元データと数字を突き合わせて確かめます。所見は下書きとしてお渡しし、御社が確認して、御社の名前で出していただきます。最低契約期間は6ヶ月で、7ヶ月目から1ヶ月単位で解約できます。

データを社外に出せない場合は、「レポート自動化」(個別見積り)で、御社の環境で自動でレポートが出る仕組みを作り、手順書と一緒に仕組みごと納品します。月額の保守はありません。

どちらが合うか迷う場合は、今のレポートを1本お預かりして、同じ型で1回分を作る無料のお試しから始められます。

よくある質問

Q.書類作成代行と行政書士は、何が違いますか?

官公署に提出する書類や、権利義務・事実証明に関する書類を、報酬を得て作るのは行政書士の業務とされています(行政書士法 第1条の3・第19条)。おまかせレポートはこうした書類は作らず、社内や取引先に出す月次の報告書や会議資料の作成を受けています。手元の書類が当たるか迷う場合は、行政書士に相談してください。

Q.オンラインアシスタントに、毎月の報告書の作成を頼めますか?

頼めます。月の契約時間の中で作業してもらう形で、作り方は依頼する側が伝えます。報告書のほかに経理や秘書の仕事もまとめて頼みたいなら向いています。同じ型の報告書が毎月何本もあるなら、件数で数えるレポート作成代行と、月の総額で比べてください。

Q.資料作成代行の相場はいくらですか?

2026年11月時点で公開されている料金を見ると、個人の出品で1ページ1,500円、会社で1ページ3,000円〜15,000円の例がありました。企画構成の費用や最低発注金額が別にかかる会社もあります。ページ数だけでなく、何が料金に含まれるかをそろえて比べてください。

Q.毎月ではなく、1回だけ頼むことはできますか?

クラウドソーシングの個人や資料作成代行会社は、1回ごとの依頼が基本です。おまかせレポートは毎月の作成が前提の月額制(最低契約期間6ヶ月)ですが、契約の前に、今のレポートを1本お預かりして同じ型で1回分を作る無料のお試しができます。

Q.社外に出せないデータがある場合は、どうすればいいですか?

個人を特定できる情報を伏せて渡す、閲覧用の権限だけを渡す、秘密保持契約を結ぶ、といった方法があります。それでも出せない場合は、社内の環境で自動でレポートが出る仕組みを作ってもらい、手順書と一緒に受け取る方法があります。

桒谷 一成

inovie株式会社 代表取締役。AIによる業務代行(BPO)と、AIエージェントの開発をしています。自社の月次報告書・サービス資料・見積書もAIで自動作成しています。