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広告レポート作成代行とは:頼める範囲・費用・自動化ツールとの違い

広告レポート作成代行とは:頼める範囲・費用・自動化ツールとの違い

この記事のポイント

  • 広告レポート作成代行は、管理画面からの数字集め、集計、グラフ、クライアントごとの体裁、考察の下書き、納品までを外部に任せるサービスです
  • クライアントへの説明と、入札・予算配分などの運用の判断は、代行に出しても社内に残ります
  • 公開されている例では、個人への外注は1〜2アカウントで月1.5万〜5万円程度、レポート自動化ツールは月2万〜5万円からです(2026年11月時点)
  • ツールは集計とグラフを自動にしますが、クライアントごとの体裁と考察は社内に残りやすく、そこまで任せられるのが作成代行です
  • 選ぶときは、自社の型の再現、考察の範囲と名義、数字の確認体制、権限とデータの扱い、料金の数え方と契約期間の5点を確かめます

広告レポート作成代行とは、Google広告・Meta広告などの管理画面から数字を集め、クライアントに出す月次レポートの形に仕上げて納品するまでを、外部に任せるサービスのことです。広告代理店やWeb運用会社が、運用担当がレポートづくりに取られている時間を、運用や提案に回すために使います。

どれを選ぶかの目安は、次のとおりです。

  • 担当するアカウントが少なく、作り方の手順書を渡せるなら、個人への外注
  • 社内に設定と確認をする人がいて、ツールの型のレポートで困らないなら、自動化ツール
  • クライアントごとに型が違い、考察の下書きまで手放したい、アカウントが多いなら、作成代行

この記事では、頼める範囲と社内に残る仕事、3つの選択肢の比較、費用の相場、代行会社を選ぶときの確認点、依頼の流れをまとめます。

この記事は、広告レポートの作成代行(おまかせレポート)を提供している inovie株式会社 が書いています。他社の料金は、公開されている情報だけを出典つきで載せています。

広告レポート作成代行では、どこまで頼める?

毎月の広告レポートの作業を工程に分けると、次のようになります。代行に出せるのは、データの取得から納品まで、レポートを作る作業のほぼ全部です。

工程 中身 代行に頼めるか
データの取得 Google広告・Yahoo!広告・Meta広告・LINE広告の管理画面やGA4から数字を取る 頼める(閲覧用の権限か、書き出したデータを渡す)
集計 媒体別・キャンペーン別の集計、前月比・前年同月比・目標比の計算 頼める
グラフ・表 推移のグラフ、媒体別の表、CVの内訳 頼める
体裁 クライアントごとのテンプレート、ロゴ、色、言い回しに合わせる 頼める(どこまで再現できるかは会社による)
考察の下書き 数字の変化と、その原因として考えられること 頼める(下書きまでか、仕上げまでかは会社による)
数字の確認 元データとの突き合わせ、前月のレポートとの整合 頼める(誰がどう確かめるかは会社による)
納品 PowerPoint・Excel・PDF・スプレッドシートで、締め日までに渡す 頼める

考察の書き方そのものは、広告レポートの考察の書き方と例文50にまとめています。

代行に出しても、社内に残る仕事は?

作成代行は、レポートを作る作業を引き受けるサービスです。次の仕事は、代行に出しても社内に残ります。

  • クライアントへの説明:定例での報告、質問への回答、次の施策の合意
  • 運用の判断:入札、予算の配分、配信の停止や追加、素材の差し替えを決めて、管理画面で設定する
  • 考察の最終確認:下書きの考察が、実際に打った手やクライアントとの約束と合っているかを確かめる
  • 目標とCVの定義:何をCVと数えるか、目標のCPAをいくらにするかを、クライアントと決める
毎月の分担の図。作成代行が、1 数字を取る(管理画面とGA4から)、2 グラフと体裁(クライアントの型で)、3 考察の下書き、4 元データと突き合わせて納品、を行う。社内が、5 考察を仕上げる、6 クライアントの定例で説明する、7 入札・予算・素材の運用を判断する、8 変えた日を記録して代行に共有する。8の記録が翌月の3の考察の下書きの材料になる
図1 作成代行と社内の、1か月の分担

考察まで頼む場合も、期間中に何を変えたか(設定を変えた日、LPを替えた日)を代行先に伝えておかないと、原因の仮説が一般論になります。月に一度、変更の記録を共有するだけでも、下書きの中身は具体的になります。

個人への外注・ツール・作成代行は、どう違う?

個人に外注 自動化ツールを入れる 作成代行に頼む
費用の目安 1〜2アカウントで月1.5万〜5万円程度の募集例 月2万〜5万円から(アカウント数で変わる) 例:おまかせレポートは月3万円(5件まで)から
初めの手間 作り方の手順書とテンプレートを用意して教える 媒体の接続と、テンプレートの設定 今のレポートと、権限かデータを渡す
考察 頼めるかは人と条件しだい 社内で書く(考察の機能を持つツールもある) 下書きまで頼める
自社の型の再現 渡したテンプレートに沿って作る ツールの型に合わせる。カスタマイズが有料の場合もある クライアントごとの型を再現する
作った後に誰が回すか その個人。辞めたら探し直す 社内の担当者が設定・確認・保守をする 代行会社の手順で続く。社内は確認する
向いている会社 アカウントが少なく、作り方が決まっている 社内に設定と確認をする人がいて、ツールの型で困らない クライアントごとに型が違い、アカウントが多い
どれを選ぶかを4つの問いで決める図。Q1 入札や予算の判断まで外に任せたいなら運用代行。Q2 広告のデータを社外に出せないなら自動化の仕組みづくり。Q3 クライアントごとに型が違い、考察の下書きまで手放したいなら作成代行。Q4 ツールの設定と確認をする人が社内にいれば自動化ツール、いなければ個人に外注
図2 広告レポートを外に出すときの、選び方の目安

個人に外注する:安いが、教える手間がかかり、続く保証がない

クラウドソーシングでは、運用代行会社が自社のクライアントのレポートを切り出して募集している例があります。ランサーズには、LINE広告の運用代行をしている会社が、クライアントが増えたため部分的に外に出したいとして、2アカウントの月次レポートを依頼した募集が載っています(>ランサーズ)。費用は抑えやすい一方、作り方を教える時間がかかり、その人が辞めると探し直しになります。

自動化ツールを入れる:集計は速いが、体裁と考察は社内に残りやすい

ツールは、媒体からの数字の取得、集計、グラフを自動にします。アカウントが多いほど、1アカウントあたりの費用は下がります。一方、クライアントごとの体裁への反映、考察、最終の確認は、社内の作業として残りやすいです。レポートのテンプレートのカスタマイズを、有料で代行しているツール会社もあります(>ATOM)。考察では、アドレポが料金ページの機能一覧に「スマート考察機能」を載せています(>アドレポの料金)。

作成代行に頼む:体裁と考察の下書きまで任せられる

作成代行は、データの取得から体裁、考察の下書き、確認、納品までを引き受けます。社内に残るのは、届いたレポートの確認と仕上げ、クライアントへの説明です。費用はツールより高くなりやすいため、いまレポートづくりに使っている社内の時間と比べて決めます。

作成代行が向かないのは、どんなとき?

  • 運用ごと任せたい:入札や配信の設定まで外に出したいなら、レポート作成代行ではなく運用代行の領域です
  • 毎月のレポートが1〜2本で、型も単純:個人への外注や、セルフ型のサービスで足りることが多いです
  • データを社外に一切出せない:社内の環境で自動でレポートが出る仕組みを作り、手順書と一緒に受け取る方法があります。おまかせレポートの「レポート自動化」(個別見積り、月額の保守なし)もこの形です。Looker Studio で作る場合の考え方はLooker Studio の構築を外注する前ににまとめています

広告レポート作成代行の費用相場は?

公開されている料金・募集の例を並べます(2026年11月2日に各ページで確認)。

選択肢 料金の例 条件・含まれるもの 出典
個人(クラウドソーシング) 1案件・1か月15,000円(税込) 入稿、平日の配信確認、軽い設定変更、月1回の月次レポートを含む >クラウドワークス
個人(クラウドソーシング) 2アカウントで5万円程度 LINE広告の月次レポート。15〜20時間の想定 >ランサーズ
セルフ型のレポート作成 1レポート4,980円、10パック34,800円 データを入れて自分で作る(REPORTIFUL) >PR TIMES
自動化ツール(Lisket) 月20,000円(税込22,000円) 広告アカウント100まで >Lisket 料金プラン
自動化ツール(アドレポ) 基本料金 月30,000円〜、初期費用無料 アカウント数に応じて見積り。初回は最低利用3か月 >アドレポ 料金
自動化ツール(ATOM) 月50,000円〜 接続アカウントに応じた課金 >ATOM
自動化ツール(Databeat) 月50,000円(税抜) 広告アカウント100件まで定額、契約期間の縛りなし >Databeat

表を読むときは、次の3点に気をつけます。

  • 個人への募集には、レポートだけでなく配信の確認や設定の変更を含むものがあり、レポート作成だけの値段とは限りません
  • ツールの料金はアカウントの数で決まり、体裁を整える作業や考察を書く作業は含みません。その分の社内の時間は別にかかります
  • 作成代行は、料金の数え方(アカウント単位か、クライアント単位か、レポート1本単位か)が会社によって違います

おまかせレポートに頼むと、いくらかかる?

おまかせレポートの作成代行は、初期費用0円、基本料金が月額30,000円(税別、5件まで)、6件目からは1件につき月5,000円です。クライアント1社の月次レポートを1件として計算すると、次のようになります。

クライアント数(月次レポートの件数) 計算 月額(税別) 1件あたり
5社 基本料金のみ 30,000円 6,000円
10社 30,000円+5件×5,000円 55,000円 5,500円
20社 30,000円+15件×5,000円 105,000円 5,250円
30社 30,000円+25件×5,000円 155,000円 約5,167円

毎月の作業は、管理画面からの数字集め、集計、グラフと表、クライアントごとの型での体裁、所見の下書き、数字の確認、納品までです。AIと人で作り、数字は人が元データと突き合わせて確かめます。所見は下書きとしてお渡しし、御社の担当者が確認して、御社の名前で出していただきます。最低契約期間は6ヶ月で、7ヶ月目から1ヶ月単位で解約できます。

実物で見る:作成代行の納品物

おまかせレポートで作った広告運用の月次レポート(全7ページ)から、2ページを載せます。社名・数字はすべて架空です。

広告運用月次レポートの表紙。2026年10月度(10/1〜10/31)、宛先はみなと食品株式会社、作成者は株式会社アオバデジタル(どちらも架空)で、代行会社の名前は入っていない

表紙には、宛先のクライアント名と対象期間、作成した代理店の名前だけが入ります。代行会社の名前は入らないので、代理店のレポートとしてそのまま出せます。

媒体別の実績のページ。Google 検索・Google P-MAX・Yahoo! 検索・Meta(Instagram)・LINEの広告費、表示回数、クリック数、CTR、CPC、CV数、CVR、CPA、CVの前月比を1枚の表にまとめ、合計はCV数312件・CPA 4,821円

媒体別の実績は、5つの媒体の数字を1枚の表にまとめ、CTR・CPC・CVR・CPAの計算式を欄外に書いています。どの数字も元データから同じ手順で出すので、月が変わっても数字の出し方がぶれません。サマリー、月別の推移、キャンペーン別、CVの内訳、所見と次月のアクションを含む全ページは、広告運用レポートのサンプルで見られます。

代行会社を選ぶときの5つの確認点

1. クライアントごとの型を、そのまま再現できるか

代理店のレポートは、クライアントごとに項目や体裁が違うことがよくあります。いちばん確実なのは、今のレポートを1本渡して、同じものを作ってもらうことです。グラフの種類と並び、色、言い回し、ページの順番まで見比べます。

2. 考察をどこまで書くか、誰の名前で出すか

考察は「書かない」「下書きまで」「仕上げまで」と、会社によって分かれます。あわせて、レポートに代行会社の名前やロゴが入らないか、御社の名前のまま出せるかを確かめます。

3. 数字を、誰が、何と突き合わせるか

広告の数字は、集計した日によって変わることがあります。たとえば Google 広告の[コンバージョン]列は、コンバージョンが起きた日ではなく広告がクリックされた日で集計されるため(>Google 広告 ヘルプ)、月初に集計した前月のCV数があとから増えることがあります。どの時点の数字で作るのか、元データとの突き合わせを誰がどの段階でするのかを聞いておきます。

4. 権限とデータの扱い

閲覧用の権限で足りるか、設定を変えられる権限を求められないかを確かめます。秘密保持契約を結べるか、作業する人と保管場所は決まっているか、解約後にデータを消すかも聞きます。クライアントのアカウントを外部の会社に見せてよいかは、クライアントとの契約で確かめておきます。

5. 料金の数え方と契約期間

アカウント単位か、クライアント単位か、レポート1本単位か。クライアントが増えたときの1件あたりの料金、週次の速報や臨時のレポートの扱い、修正の範囲、最低契約期間と解約の条件を、契約前に書面で確かめます。締め日(「翌月5営業日まで」など)に間に合う体制かも聞いておきます。

依頼から毎月の納品までの流れ

  1. 相談:今のレポート(クライアント1社分)と、元になる数字の取り方を見せる
  2. 1回分のお試し:同じ型で1回分を作ってもらい、数字・体裁・考察の下書きを今のレポートと見比べる
  3. 契約と分担の決定:対象のクライアント、締め日、データの受け渡し(閲覧用の権限か、共有ドライブ)、考察の分担を決める
  4. 毎月の作成:月が締まったら代行側が数字を取り、作成・確認して納品する。社内で考察を仕上げ、クライアントに出す
  5. 見直し:クライアントの増減や型の変更があれば、そのつど伝える

おまかせレポートでも、2のお試しを無料で受け付けています。今のレポートを1本お預かりして、同じ型で1回分を作ります。お申し込みは無料お試しのフォームからどうぞ。

広告代理店向けの頼み方は広告代理店・Web運用会社向けのページに、広告以外も含めたレポート作成代行の選び方は月次レポート・報告書の作成代行とはにまとめています。

よくある質問

Q.代行会社の名前がレポートに入ることはありますか?

サービスによって違うため、契約前に確かめてください。おまかせレポートでは当社の名前は入りません。御社のロゴと体裁のまま作るので、御社のレポートとしてクライアントに出していただけます。

Q.広告アカウントの権限は、どこまで渡せばいいですか?

おまかせレポートでは、閲覧(レポート)用の権限で足ります。広告の設定を変えることはありません。権限を渡せない場合は、管理画面から書き出したデータを共有ドライブに入れていただく形でも作れます。設定を変えられる権限を求める代行会社には、理由を聞いてください。

Q.すでに広告レポートツールを使っていても頼めますか?

頼めます。おまかせレポートでは、お使いのツールの出力をもとに、クライアントごとの型への反映、考察の下書き、数字の確認を引き受けることもできます。ツールで自動になっている部分は活かし、社内に残っている作業だけを外に出す形です。

Q.考察まで任せて、内容は大丈夫ですか?

考察は下書きとして受け取り、運用担当が確かめて仕上げる形をおすすめします。期間中に何を変えたかは、社内の担当者がいちばん詳しいためです。おまかせレポートも、所見は数字の変化から下書きし、御社が確認して御社の名前で出していただく形です。

Q.最低契約期間はありますか?

おまかせレポートの作成代行は、最低契約期間が6ヶ月で、7ヶ月目から1ヶ月単位で解約できます。契約の前に、今のレポートを1本お預かりして同じ型で1回分を作る無料のお試しができます。

桒谷 一成

inovie株式会社 代表取締役。AIによる業務代行(BPO)と、AIエージェントの開発をしています。自社の月次報告書・サービス資料・見積書もAIで自動作成しています。